私はフェイスブックは今のところやっていない。しかし,若くして成功したフェイスブック創業者であるマーク・ザッカーバーグには,興味を持っていた。そこで,彼を知るための方法のうちの一つとして,本書を購入した。この本を読んでみると,マーク・ザッカーバーグという人物が,何に憧れ,何を信じて生きているのかをある程度理解することができる。
私が本書で参考になった点は,次の通りである。
・「本当の美しさはつけ加えるものがなくなった時ではなく,そぎ落とすものがなくなったときにあらわれる」(スティーブ・ジョブズ)
・フェイスブックは心底熱くなれる生涯最高のアイデアなのだ。。手放して富を手に入れ,自由気ままという名の退屈な人生を送るなどばかばかしい。退屈する暇もないほど仕事に没頭したいのがザッカーバーグという人間なのである。
・大企業に縛り上げられるよりも自分で起業したほうがラクだし,強力な競争相手がひしめく安定市場よりも未知の市場にいち早く参入したほうが早く大きく勝てると知っている。
・ネットワーク効果とは,同じ製品やサービスを利用するユーザーが増えると,その製品やサービス自体の価値が高まることをさす。
・ジョブズはテレビを最も有害なテクノロジーだと断じ,「テレビを見ると,僕たちをあほうにしようという陰謀の匂いを感じた」と話している。
・「情熱がたっぷりなければ生き残れない。それがないと人はあきらめてしまう。情熱を傾けられるアイデアや問題をもとう。正したいと思う誤りでもよい。でないと,こだわり続ける忍耐力が持てない。がまんさえできれば,うまくいったも同然なのだ」(スティーブ・ジョブズ)
・情報の流れをオープンにすることの重要性や,障害に遭遇した際には創造的な方法で乗り越えることが大切だ。(マーク・ザッカーバーグ)
・インターネット版を大きく展開する雑誌『ワイアード』の創業者ケビン・ケリーは,「ネットではいくらでも情報が無料でコピーされていく。どう金を稼ぐんだ」と自問し,「コピーできないものを売るしかない。それは信頼だ」と自答した。
・グーグルなどすぐれた検索ソフトのおかげで,あふれる情報から目的情報へのアクセスは簡単になった。次は,信頼できる情報とそうでない情報の選別だ。(著者)
・「お金が目当てで会社を始めて,成功させた人は見たことがない」(スティーブ・ジョブズ)
・「エコシステム」は,業界にかかわる複数の企業が協調活動することで業界全体の収益構造を改善,発展させていこうとする。
・大切なのは自分が正しいと信じることをやることだ。たとえ抗議を受けるような失敗をしたとしても,何もしないつまらない大会社になるよるははるかにいい。(著者)
以上である。この本を読んでわかったことは,マーク・ザッカーバーグが,アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズをとても尊敬していること。そして,この本を書いた著者は,マーク・ザッカーバーグのことをよく理解しているということである。だから,この本の内容は,非常に生き生きしており,読んでいてたくさんのエネルギーを与えてくれた。まさにマーク・ザッカーバーグは,スティーブ・ジョブズの生き方に感銘を受け,それを実践した人であり,そしてジョブズのように成功した人物でもある。それが,この本を読んでとてもよく理解できる。私も,スティーブ・ジョブズをとても尊敬しているし,大好きだ。そんな彼の生き方が,マーク・ザッカーバーグのような若い人々にエネルギーを与え,そして世界を大きく変えているということが,率直にとても嬉しい。