冒頭から最後まで一気に読まされた一作。作者の画力は相当なものです。バイオ・ホラー漫画の傑作と云えましょう。読後、何だかカラダがムズムズしてきました。
ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、私はこの漫画で初めてエガス・モニス(159頁)という歴史上の人物の存在を知りました。1949年に「ある種の精神病に対する前額部大脳神経切断の治療的意義の発見」(要は、いわゆる統合失調症患者に対するロボトミー手術のこと)でノーベル生理学・医学賞を共同受賞したそうですが、晩年自分の患者(被ロボトミー手術者ではない)が撃った銃弾が脊髄に命中して身体障害者となり、1955年にポルトガルのリスボンで死去したそうです。なお、アメリカなどでは、今でもロボトミー手術で廃人になった当事者やその家族らが、彼のノーベル賞取り消し運動を行なっているそうです。(まあ、当然だと思いますが・・・)