孤高のコレクターとして知られる林丈二が世間に認められるきっかけとなった本。
言ってみれば今まで無かったジャンルをこれで創ったと言えるのでは。
著者の愛するマンホールの蓋だけが街角にたたずむ様子を美しい写真でただ淡々
と記録している。
そのそっけなさが、後の冗舌な「路上観察」ものより強く心に残る物にしている。
単に機械的に種類を集めまくって分類したような本ではないので、その辺が共感
できるか否かで評価は違うかもしれない。
言ってみれば、極めて私的な述懐・呈示なのではないだろうか。
後にも先にも例の無いような本と思います。