画質については、輪郭はそれほど鮮明ではなく、明暗もどちらかというと暗めですが、1970年代のフィルムの質感が生々しく再現されている感じで、作品に合っていると思います。何よりもビスタサイズ収録なのが嬉しいです。
しかし、ブランチ(スーザン・ジョージ)が自室でミード(ケン・ノートン)を誘惑するシーンで、ミードもその気になってベッドに倒れるところでカットが変わっていました。以前に出ていたビデオには黒いボカシ付きのベッドシーンがちゃんとあって、ミードが快楽にブルブル震えるショットのあと、ベッドで二人が重なっている俯瞰ショットから屋外のカットに切り替わっていました。
物議を醸した作品ゆえ、この商品が一部自粛・修正したバージョンなのかTV放映用に再編集されたのか、完全版は現存するのかわかりませんが、内容に関係なく下心のあるスーザン・ジョージ・ファンとしてはちょっぴり残念ではあるものの、意義のあるDVD化だとは思います。
リチャード・フライシャー作品なら、長らく廃盤になっているリー・マーヴィン主演の「スパイクス・ギャング」、ジョージ・C・スコットが貫禄の運び屋を演じる「ラスト・ラン」、実録マフィアものの傑作「ザ・ファミリー」を是非ともリリースしてほしいです。