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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
衝撃は薄れましたが。,
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レビュー対象商品: マンダレイ デラックス版 [DVD] (DVD)
普遍的なテーマを扱っていた前作”ドッグヴィル”に較べると、テーマが明確になったこの作品は我々日本人にとっては衝撃はかなり薄れるのではないでしょうか?また人間の裏の裏まで覗こうとする前作では、セットむき出しの映像がすごい効果を上げてましたけれど、今回はストーリーとしてもシンプルですごく良く出来ている分、これなら普通の劇映画で見てみたかったなぁという感想も持ちました。それでも130分息もつかせぬ緊張感が続くのは、すごいの一言ですが。また出演者の交代も違和感はありませんでした。ただやはり、これはドッグヴィルに続くシリーズ3部作のあくまでも2作目という位置付けで見る方がいいと思います。前作を飛ばしてこちらを先に見ると魅力も衝撃も半減してしまうと思います。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
前作よりは落ちるけど水準以上の作品,
By もんもん (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マンダレイ デラックス版 [DVD] (DVD)
「ドッグヴィル」では普遍的な人間の醜さを描いていたのが良かったと思うのですが、本作で黒人差別問題を題材としたのはやや失敗かも。当事者でない外国人が取り上げても 何か空虚で奇麗事を言っているようにしか感じられません。マンダレイの農園に対するグレースの視線と同じように。 社会システムとしての差別に纏わる差別をする側/される側それぞれの醜さや、善意の裏の 傲慢さなど普遍的テーマを抽出することは出来ますが、「アメリカ3部作」の一編である ことやエンドクレジットの映像はそのような解釈を拒むような所があってどうもしっくり来ませんでした。 しかし、グレースの善意がことごとく裏目に出て「ミイラ取りがミイラになる」様を突き放した視点で描き、 ラストで二重に捻りの効いた結末に着地させる描写・ストーリーテリングの妙には脱帽しました。 (アメリカのイラク政策に対する皮肉と読むのは深読みしすぎでしょうか?)
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
傑作です。,
By するめいか (さいたま) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マンダレイ デラックス版 [DVD] (DVD)
前作ドッグヴィルの続編です。必ずドッグヴィルから見てください。マンダレイはたしかにドッグヴィルには及ばないものの、じゅうぶんな傑作です。前作のドッグヴィルがおもしろすぎただけです。ドッグヴィルからつづくこの作品でも、トリアー監督は私たちの普遍的価値を揺すります。ドッグヴィルでは、他人を許すことが傲慢なのか、許さないことが傲慢なのかと私たちに問いました。マンダレイでは他者に抑圧されることが自由なのかそうでないのかと問われます。監督の思考とグレースの思考はずれています。監督はこの世界に正しいことなんて何ひとつないと思っていますが、グレースは常に正しいことばかりします。そんな監督に動かされているグレースは不幸になるに決まっています。メタ的設定を使い、グレースとトリアー監督が同じ位置に立った瞬間、グレースの不幸は決まっていたように思われます。だから、この映画を見ているあいだ、私たちは常に落ちつかないきもちわるさを感じるのです。 こういう作品は最高におもしろいです。ドッグヴィルやマンダレイが気にいった人は、武田泰淳という作家の「ひかりごけ」という小説を読んでみてください。カニバリズムをテーマとしていますが、この小説でも、他人を食べることを我慢するのか、食べないことを我慢するのかという価値感がぶつかります。 ニコール・キッドマン降板を嘆く人が多いようです。実は私もそう思います。けれど、ドッグヴィルのドキュメンタリー映画、「ドッグヴィルの告白」を見てみてください。ニコール・キッドマンだけでなく、ほかの役者ももうトリアー監督の映画にはでたくないと思ったのでしょう。
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