既に住みたい場所が決まっているのでなければ大いに参考になるし、たとえ決まっていたとしても自分の選択基準を見直すうえでよい判断基準となる。また立地選びのあとの住まいのかたち(間取り・設備等)についても若干触れているので、今のところ購入予定はなくても将来その可能性があるならば一読しておいて損はない。
特徴的なのは、著者はマンション選びを一生に一度の大事業ではなく環境や世代など人生において移り変わっていくライフスタイルごとに、見直し、住み替えることを前提にしていることだ。
マンション選びと言うと即分譲マンションの購入と考えがちだが、著者は予算オーバーした時の見直し方を提示したうえで、なおかつオーバーするなら賃貸もやむなしとし、家賃を払うよりも住宅ローンをコツコツ返して確実に資産とした方が得とする考え方は誤りで、買うより借りる方が支出はあきらかに少ないと断言する。
漠然と夢を思い描いてオープンルームの美しさに惑わされることなく、自身が本当に住みたいと思う住まいの青写真を描くのに、多くの経験に基づく著者のアドヴァイスは有益だ。