昭和30年代後半から急増した分譲マンション(作者言うところのコンクリート長屋)。そろそろ50年目を迎える建物も出てくる頃です。
作者は震災と言う特殊な事情で一足先に建替えと言う事態に直面した一マンションオーナー。きっかけは特殊な事情とは言え、
築年数を重ねた共同住宅を建替えると言う状況は、多くのマンション居住者と共有できるもののように思います。
突然降って湧いた深刻な状況と満足のいく共同住宅に無事おさまるまでの事細かな経緯を独特の軽妙なタッチで読ませる秀作です。
全てのマンション暮らしの方に是非読んでいただきたいと思いました。
一生を過す家としてのマンションを考える時、誰もが直面する問題を考える機会を与えてくれる一冊としてお奨めします。