以前に刊行されていた、「マンガ仏教の思想」と「マンガ仏教的生き方」の二冊を一冊にまとめたものです。
「マンガ仏教の思想」は雑阿含経、「マンガ仏教的生き方」は法句経の漫画化です。基本的に雑阿含経と法句経の重要な語句をそのまま釈尊が弟子に語りかけるというスタイルでビジュアル化したものです。
雑阿含経は釈尊の死後まとめられた最も古い経典で、釈尊が弟子に語られた言葉がほぼそのまま収められているといわれています。
法句経の成立はその200年後ですが、やはり釈尊の教えがほぼそのまま、より洗練された形でまとめられています。
釈尊は述べています。「私が教えるのは苦の原因と、それを取り除く方法だけだ」。「すべての苦しみの元は欲と怒りであり、それらから離れることで苦しみを滅することが出来る」。
この本を読むと、仏教は宗教ではなく、人生を苦しんで生きている人々に、その苦しみの原因と苦しみをなくして穏やかに生きる方法を示したものだということがわかります。
また、大乗経典や禅なども全てはこの教えを基盤にしてその上に発展したもので、この教えを知ることで、はじめていろいろな経典の意味が分かってくると思います。
語句が原典そのままでも、ビジュアル化されることでこれだけ読みやすく、頭に入りやすいものかと驚きました。また、単純に雑阿含経と法句経の要点をやさしい現代語で読める本としても貴重で、お勧めできます。(難しい訳文のものが多いので)