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マンガ学への挑戦―進化する批評地図    NTT出版ライブラリーレゾナント003
 
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マンガ学への挑戦―進化する批評地図 NTT出版ライブラリーレゾナント003 [単行本]

夏目 房之介
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 2,499

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

マンガを語る「枠組み」の問題を整理する必要を感じ続けてきた筆者が、様々な領域にまたがる問題群に橋をかけ、筋道をつける。進化し続けるマンガ批評の現在を見渡す地図を作る試み。それが、本書である。マンガを愛するすべての人におくる必携・必読の書。

内容(「MARC」データベースより)

マンガを語る「枠組み」の問題を整理する必要を感じ続けてきた著者が、様々な領域にまたがる問題群に橋をかけ、筋道をつける。進化し続けるマンガ批評の現在を見渡す地図を作る試み。

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: NTT出版 (2004/10)
  • ISBN-10: 4757140843
  • ISBN-13: 978-4757140844
  • 発売日: 2004/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:単行本
四方田犬彦が以前、漫画原論 (ちくま学芸文庫)において「漫画にあっては、修辞的な逸脱
そのものがあらかじめ体系の本質に横たわっている」と述べていた。マンガにはそれ自体に
「漫画とは…である」という既存の概念からはみ出していく動力のようなものが備わっている
ということだ。
それが事実なら、それを批評する側にも、既存の枠組みにとらわれない新しい批評が常に求め
られているということになる。勘ぐれば本書タイトルが、「マンガ学“への”挑戦」となっているの
は、そういった既存の批評術(マンガ学)を打ち破らんとする筆者の決意の表れかもしれない。

本書は、マンガ論をさまざまな観点から問い直す、いわばメタマンガ論の様相を呈している。
「問い直す」と書いたとおり、序盤のほうは「マンガは誰ものか?」ということをめぐる作家論
や読者論になっていて、これまでもマンガに限らずさまざまな分野にて言い尽くされてきた
議論のように思えなくもないが、章を進んでいけばこれまでのマンガ評論の時代的変遷に
考察がおよぶ「マンガ批評小史」や、これからのマンガ評論を考える章も設けられているため、
本書は後半に行くほど読み応えがあるか。とりわけ、著者自身が開拓してきたといってもよい、
マンガにその技法的側面から光を当てるマンガ表現論の「限界」を考察する部分は、きわめて
ラディカルである。

マンガを読むだけでなく批評してみたい。しかしマンガのどこをどうやって批評したらいいか
わからないと身悶えている人にとっては、一見の価値あり。
「今まで」を振り返りつつ、あくまで「これから」のマンガ評論を考える一冊。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:単行本
 夏目房之介の手塚治虫論は、私にとって衝撃だった。それ以前のマンガ論では四方田犬彦『クリティック』所収の諸論考(これは同じ著者の『漫画原論』より格段に面白い)のテクスト論的な手法に惹かれていたが、夏目は実作者としての経験に立脚した表現論の可能性を示した。マンガ言語とでも呼びたい固有の表現様式に着目する点では四方田の近傍に立ちながらも、夏目には「描く」側から考えている実践性を感じた。生々しかった。言語を考えるための参考になるようにも思えた。

 その後、夏目は形式化を推し進め、本書中でも「画期的なマンガ表現論」(p192)と自画自賛する『マンガの読み方』(1995)に到達する。ただ私は、それを買いはしたが拾い読みしただけだった(だってアナタ、辞書を読みます?)。 だから『マンガと「戦争」』(1997)が出たとき意表を突かれる一方、どこかで「やっぱりな…」とも思った。本書中で夏目は、自分はあの時、表現論的な手法の限界に突き当たったのだという言い方をしている(p187)。

 それ以降、私は夏目の本をあまり読まなくなった。憑き物が落ちた夏目に、強い関心を抱けなかったのだ。

 本書は、いわば夏目がこれまでの自分の仕事の変遷と意味を振り返る形での「マンガ学」入門だ。率直に言って、かつて新たな表現論を切り拓いていた頃の熱気はない。竹田青嗣への親近感表明も、まあ、落ち着くところに落ち着いている気がする。バランスが良すぎて、ある意味退屈。ただ、さすがに言うべきことは言っている。当代屈指のマンガ研究者である点は、全く動かないと思う。

 これからまた、少し夏目房之介を読んでみる。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬場伸一 トップ500レビュアー
形式:単行本
マンガ学、マンガ批評、いずれもなんぼでも「小難しく」語ろうと思えば語れる分野である。実際、本当に厳密な議論をしようとすると、難解な専門用語を使わないといけない水準にマンガ批評、マンガ学は達していると言える。
それを重々承知しつつ、「わかりやすく」「面白く」説明しようという著者の努力は敬服に値する。小難しいことを面白く(わかりやすく)語れてなんぼ、という職人的矜持を感じる。であるので、「BSマンガ夜話」をときどき見ているような人であれば、本書は「買い」である。途中の小難しいところは、とりあえず飛ばしておきゃあいいんで。
もともと創作者=「手の人」として出発した筆者の面目躍如たるのが、p75「手の記憶」という指摘だろう。漫画家にはコトバだけで聞くな、必ず作品を見せて聞け、というのは極めて貴重な研究ノウハウである。このようなマンガにまつわる様々な「暗黙知」を、言語化し共有できる「形式知」として多数析出させてきたという点で、筆者の功績は大きいと思う。
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