著者は相当「マンガ」にこだわりを持っているようで、小説やドラマ脚本との違いを何度も繰り返して書いてます。
実際に、マンガ原作者がドラマ脚本に呼ばれたら、話し言葉でないため「セリフ失格!」と言われてしまった例や、逆に小説系活字中毒の人は、セリフが長くて理屈っぽくてマンガに向かないことなどが挙げられてます。
また、『マンガの本質は幼児性』と喝破されてます。バカにしてるのではなく、主人公がストレートにやりたいこと(欲望)に向かって邁進する様子を見せることこそ、マンガの魅力である、ということです。
なるほど、ヒットマンガの主人公は、「正義を守る」とか「好きな男子に猛アタック」とか「世界一強くなる」とか、いい方の欲望にまっしぐら。読者の替わりに突っ走ってくれてます。
マンガ総論、実際のマンガとマンガ原作の対比、マンガストーリーの作り方、上級テクニックという構成で、アマからセミプロまでかなり参考になる深い内容です。
もちろん、ストーリーの作り方に正解は無いわけで、この本もこの作者の経験則でしかありません。それは違う!という意見も当然あって当たり前でしょう。(例えば主人公に感情移入させろ、とはみんな言ってる作り方ですが、「ゴルゴ13」という偉大な例外もありますしねw。)しかし、実際に原作者として活躍されてる方の貴重な見解、読まないのはもったいない。
「マンガ原作者って何?」「どうやってストーリーを考えてるの?」と思った方は是非!!