一見目立たない絵ですが、表情のデフォルメが見事で要所でのインパクトが強いマンガ。
文語調だったり方言だったりと語感のよい台詞回しもイメージ定着を助けてくれます。
また「わかる本」という言葉どおり、時代の特徴や展開を理解するのにふさわしいエピソードが厳選され
少ないページ数で歴史の流れや因果関係を表現することに成功していますし
結果として監修者へのネガティブキャンペーンが主張するような偏った内容にはなっていません。
むしろ、「時代がわかる」ことを重視している結果、ほかのほとんどの学習漫画と比べてまっとうに描かれていると言えます。
例えば清国の条約違反への対処で苦悩する伊藤博文を描いている学習マンガはこれくらいではないでしょうか?
たしかに「原作」にあたる「日本の歴史がわかる本」はトンデモ扱いも仕方がない「大胆な仮説」を持ち出した内容ですが
マンガ版では流れや因果関係の把握に不要な部分はばっさり切り落とされているので心配しなくていいと思います。