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マンガは欲望する
 
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マンガは欲望する [単行本]

ヨコタ・村上 孝之
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

マンガにおける「内面」はいつ成立したか。登場人物が「心の中で考えていること」を表わす吹き出しはいつできたのか?マンガにおける「近代」とは何だったのか?「映画的視点」の問い直し、乙女ちっくマンガの二重性、ロリコンの系譜学…など、次々と新しい視点が飛び出す刺激的な論考。

内容(「MARC」データベースより)

登場人物が「心の中で考えていること」を表わす吹き出し、つまりマンガにおける「内面」はいつ成立したのか。映画的視点の問い直し、乙女ちっくマンガの二重性、ロリコンの系譜学など、新しい視点も飛び出す刺激的マンガ論考。

登録情報

  • 単行本: 219ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/07)
  • ISBN-10: 4480873511
  • ISBN-13: 978-4480873514
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 150,347位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:単行本
今巷を何かと騒がしている比較文学者のヨコタ村上孝之による(どうして騒がしているか、詳しく知りたい人はネットで調べてみよう!)、「六年越し」のマンガ評論集。
「はじめに」において、著者は以前に自身のマンガに関する本が、夏目房之助から手痛い批判を食らったことを例に挙げ、マンガそのものに対する自分の立場を、デリダを援用しながら表明する。それは、本書全体を覆う著者のマンガ批評の要約と考えてもよいだろう。

著者はマンガを、デリダが言ったような「二次的なもの、奇妙なもの、周縁的、規制的なもの」(そもそもマンガの始まりからしてそうだ)であるとし、故にそれが伝えるメッセージは、両義性、重層性、分裂、矛盾を帯びたものとなると考える。
マンガは定義上マンガではあるが、(それ以前の)マンガからは逸脱していく。マンガはマンガであって、マンガでないのである。本書はそのことを、各章で違った観点から明かしていく(本書タイトルにある「欲望」とは、うがった見方をすればフロイトが最終的に「わからんっ!」と投げ出した、両義的な女性の欲望のことだったりして)。

本書では、もはやお馴染みの感があるマンガにおける映画的技法、内面の描写の考察に始まり、マンガにおけるジェンダー、リアリズムなどを考察する。各章が短いため、理論的には納得できても、果たしてそれが本当かどうかは、本書において挙げられる作品の引用が比較的に少ないため、何とも言えない。

しかしそれにしても、比較文学出身、いわばマンガ批評の外様であるはずの筆者が出したこの本に対して、マンガ学会を始めとする既存のマンガ研究に携わる人たちは、どのような反応を獲ったのだろうか。それもまた気になるところ。

私が書くまで、レビューは一件しかなかったのだが、逆にこの「レビューのなさ」が不気味である。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 虹鱒
形式:単行本
最高です!

漫画批評と銘打ちながら、「批評」でないレベルの本が多々ある中でこれこそ漫画批評といえる本です。内容としては、心の中を表す吹き出しの歴史、「ロリコン」の歴史、漫画におけるジェンダー、他のジャンルから影響の比較、などなど濃い内容が目白押しであり、さらにそれぞれを明確に理論的にさらさらと説明されます。そのなかでもやはり白眉と言えるのは心の中を表す吹き出しの系譜学でしょう(漫画を読んだことがある人なら必ず見ている風船型or雲型の吹き出しです)。心の中を表す、つまり漫画内世界において、「他人に聞こえない」という前提がある吹き出しがキャラクターの「内面」を表すのにどのような効果を持つか?またその吹き出しを漫画内のほかのキャラクターが理解するというある種のメタ的なパロディーとしてどのように機能しているかの点などは、他の漫画批評本で今までさほど取り上げられてなかった点であり、非常に興味深くかつ面白く読めました。

本書は現在おそらく漫画批評の最先端を走っている本であり、漫画批評に興味があれば必読。興味がなく単に漫画が好きという方にも是非一読をお勧めしたい名著です。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
どうも読後感が「マンガも文芸の古典も、知的階級の家にさえあればいい」という極論を落とし込まれた気がして、やや不安な感じになった。制作者の立場からすれば、古い物を否定して…というのは決して歴史破壊の考えでは無い。しかし、比較文化をしている人間が、そのような読後感を与えるとは…自分の読書の眼が曇ったのかも知れない。漫画の名作も古典も、昔から庶民の家にあり、本は古びる。
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