表紙に書かれてあるように「昭和20年から55年にかけてのマンガを紹介。現代マンガ図書館(内記コレクション)を中心に、京都国際マンガミュージアム、大阪国際児童文学館の図版を多数掲載」という内容のムックです。
懐かしい漫画の表紙や一部の内容が図版として数多く掲載してあり、往時を知る人にはとても関心のあるムックでしょう。
漫画史と呼べる内容の文章が豊富に掲載され、日本が誇るサブカルチャーであるマンガの隆盛の歩みを丹念に追うことができるものでした。誌面の制約があり、マンガの中身そのものの掲載は少ないのですが、表紙を眺めているだけで、子供の時代にタイムスリップした感じを受けました。
戦後すぐから昭和55年までのマンガを範囲として扱っていますので、相当なオールドファンにも愛されるムックです。若い方で生まれる前のマンガに興味のある方もどうぞ。
かなりの分量でカラーのページが収められてありますので、オリジナルの色合いも見てとれます。戦後すぐの世相を反映するような貸し本マンガについても実に詳しく紹介してありますから、マンガの月刊誌や週刊誌という形態を取る前のマンガ文化の醸成過程が理解できるようになっていました。
82ページから少年週刊誌創刊について書かれています。昭和34年3月に同時に発売された「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊号の表紙、当時の掲載のマンガの紹介、それに続く「週刊少年キング」「少年ジャンプ」「少年チャンピオン」などを見ているだけで嬉しくなってきます。続く「コミックス」の誕生は現代につながるブームの先駆けでした。