魅力あるキャラクターを描くための「服装」に注目した本。
古代(エジプト、ギリシャ)の服装から、ブラウス、スカート、ズボン、ジャケットなどの基本的な服装の構造、衣装の種類を解説し、キャラクターを生き生きと見せるための「衣装を選ぶポイント」について解説。
このほか、「ユルピタ」をテーマに、バスト・ヒップなどの曲線によって衣装にはどのようなシワができるのか、女性特有の曲線によって生まれる「衣装の変化」「描き方」を解説している。
しかしこの本、お尻関係についてはかなり力が入っているのに、バスト関係の説明が少ないのは何故なのか。
お尻については、ヒップラインから白と黒のショーツの表現の違い、ショーツの生地表現など、マニアックな説明が続くのに比べ、ブラジャーの解説は1Pもない! 男性にはわかりにくい、「ブラジャーの付け方」などの解説がないのは、珍しいのではないか?
この点(お尻)に注目してみると、ショーツだけに限らず、パンツやスカートなど、お尻を強調した解説(絵)のなんと多いこと。この本はコスチューム編ではなく、「お尻」編といったほうが正しいのではないだろうか。
(バストに関しては、
マンガの基礎デッサン 女のコキャラ編などを参考にしてほしい、ということだろうか)
とはいえ、バスト周りの服のシワや、ファッション知識など、女性コスチュームのポイントは一通りおさえているので、女性の服装全般について学びたい人にも有用な本だろう。
OLのスーツ(スカート、パンツ)、学生服(ブレザー、セーラー)、体操服、水着などの基本項目のほか、ベルトや靴といった、見落としがちな点もフォローされている。これをもとに女性ファッションのどういった点に注目すればよいかを学び、資料を集めていくとよいだろう。
しかし、参考となるイラストは10人で分担しているため、絵柄は古くさいものもある。また、どれも8等身ほどある女の子のイラストなので、5等身など、低い等身の絵を描く場合は、ここで解説されているポイントをさらにディフォルメすることが必要になる。
ゴスロリや着物、ギャルゲー的な制服デザインなど、一部の服装や萌え・アニメチックなデザインについては解説されていないので、この基本をもとに、別の書籍でポイントを学ぶとよいだろう。
お尻関係に限らず、女の子に魅力的な服装をさせたい初心者にはなかなか興味深い1冊だと思う。