漫画家の解説する漫画のストーリー作りというのは、なかなか少ないので貴重です。
読んでいくうちに「なるほど」と思うポイントもありました。
が、少し冗長というか、語りすぎて要領を得ない部分も多かった印象です。
とにかく言いたい事を全部つめたんだよ!という意気込みは感じるのですが、
もっとシンプルにまとめて、1/3の厚さと値段だったらよかったんじゃないでしょうか。
漫画解説部分に関しては、高橋留美子作品の解説はとても興味深かったのですが
著者の作品のほうは、デビュー当初に描いたらしいというのもあって
あまり良いサンプルとは言えない気がしました。
「ここはこんなにも考えて工夫して描いたんだよ」と言われても、
著者が思っているほどの良さは私には感じられませんでした。
ただし、解説作品が古いせいもあるので、一定の層には刺さるものがあるのかもしれません。
総合して、値段に見合う価値があるかは個人的には微妙です。
構成の話など面白い部分もあったのですが……やはり「厚すぎ」「高すぎ」でしょう。