金子光晴の独特の世界が垣間見える一冊でした。
夫人と一緒にアジアを旅するのですが、中でもマレーシアのバトゥパハの日本人クラブに滞在した際の一説に
『私は毎朝、一杯の珈琲とロッテ、それにバナナを食べていた』というくだりがあり(表現の違いはお許しください)実際に私もその舞台となったバトゥパハに行ってきました。小さな港町で大きな川の近くに錆びれたコーヒーショップ(茶室)があり、プラスチックの机に椅子、そしてなみなみと注がれた珈琲にバターとザラメの砂糖をのせたトーストのロッテ、そしてバナナをここで朝からゆっくりと食べ、一日を川の流れのようにゆったり過ごした詩人の姿が見えるような気がした。
そんな読みながらにして、アジアのゆったりとした時の流れ、激しい詩人の世界をみることの出来る一冊だと思います。
東南アジア好き、旅行好きにはお勧めの一冊です!