100000分の1という高い減光率から太陽以外の撮影用途はないと思われがちですが、このフィルターを使うと日中でも数分単位での長時間露光が可能になるので、都会の雑踏を消したり、空の雲や海の波を幻想的に表現したりといった、様々な面白い撮影ができます。
日食用途だけの投資金額と考えると値が張るように感じるかもしれませんが、こうした様々な使い道があることを知っていると入手意欲も高まるかもしれませんね。
ただやはり日食観察用メガネの価格と比較して考えると、これが適正価格とは言えないような気もします。
しかしK社のものと遜色ない性能を持ちながらもこちらは相当安く入手できますので(購入時価格7979円)、両者を比較した場合には私はこちらをオススメしたいですね。
因みに光量が100000分の1に減るということは、露出がおよそ16段半落ちるということです。(≒−16.5EV)
今さらこの伝統的なND値の表記法を変えるというのは難しいでしょうが、せめて撮像センサーのフルサイズ換算の焦点距離情報のように、EV値の変化についても併記するのが親切だと思いますが……
marumi他、各フィルターメーカーの方々、いかがお考えでしょうか?
参考までに、日中の街角での標準的な露出値から、本フィルターの装着によりどの程度シャッタースピードが落とせるのかを計算してみました。
この値だと、かなり動きの遅いものでも消せそうですね!
〔Default〕 1/500sec ・ F8 ・ ISO200
↓ ↓ ↓
〔 ND100000 〕 3min ・ F8 ・ ISO200
因みに、このフィルターを装着すると(太陽を直接ファインダー内におさめた場合以外は)暗すぎてほとんど何も見えない状態になりますので、街角撮影等の際にはまずフィルター無しの状態でフレーミング/適性露出の把握/フォーカシングをおこない、その上で先述のように−16.5EVで算出した露出補正値をマニュアル設定すると良いでしょう。
あと、(これは言うまでもないかもしれませんが)三脚等のカメラ固定機材も必須です。