ニガリを含んだいわゆる粗塩のほうが、食卓塩や精製塩よりもコクがあって美味しいし、適度な湿気があって“盛り塩”もしやすいのでずっと使っていたのだが、中国産の毒食品問題が騒がれ始めて以来、産地が気になるようになった。
「XXXの塩」と国内地名を冠した塩でも、よく見ると外国産の「天日塩」を原料に使用している物が多い。メキシコ、オーストラリア、(そして案の定)中国などで作られた天日塩(原塩:海水を塩田で濃縮結晶したもの)を輸入し、各地で再加工して「国産品」としているのだからタチが悪い。これは以前から景品表示法違反の疑いがあるとして問題となっていたらしく、2008年には、食用塩公正取引協議会の規約により「自然塩」「天然塩」の表示が使用できなくなった。
別に外国の塩だからといって、天然の塩であることにも、その化学的性質にもに変わりはない。それは解っているのだが、消費者に意図的に誤解を与えるようなネーミングをするその企業姿勢にはどうも胡散臭さを覚える。
せっかく豊かな海に囲まれたこの国で、すべての原料が純国産の塩はないのか?と血眼になって探していたところ、ほどなく見つけた3点(他に「赤穂あらなみ塩」と塩事業センター「新家庭塩」)のうちの1つがこれだ。値段は、3つの中ではおそらく塩事業センターの「新家庭塩700g」の次に安い。私は近所のスーパーで1 kg入りを買っているが、いつも200円程度で売っている。他の2点に比べてマグネシウムの含有量が際立って多いのが特徴である。
普段の料理にも、魔除けのお守りにも、はたまたそのまま酒のつまみにしてもイケル、ガンガン使えてお得な粗塩としてお勧めしたい。ちなみに、トースターで焼いて湿気を飛ばしてやれば、テーブル用にもできる。