原作未読です。
子供らしい焦燥やある種ファンタジー的なトラブルではなく、深刻なトラウマであろう悲惨な過去を抱えた少女の心理変化の描写がとにかく丁寧な印象を受けました。
自閉が解消されたらからといって解決ではなく、また新たな盲信や依存が生じてしまったりする心理は一つ一つ納得してしまいました。
そういった心理描写が映像化に際して一番大切にされた部分ではないかなとも思えます。
もちろんその点は原作の方がすごいのだろうと容易に想像できましたが、むしろ約1時間のなかに大事な描写を残しつつ、きっちり動的なシーンも盛り込んでいるのはかなりすごいと思いました。ちょっと短いのが惜しい気もしますが、この尺で描く条件なら間違いなく高いレベルにあると思います。
本商品はDisk一枚に劇場公開版と完全版が収録されています。ざっとしか見てないですが、完全版はより直接的な描写になっています。また、数シーンほど細かい描写が追加されているところがあるようです。完全版から先に見ましたが、完全版のほうがしっくりきた感じはします。あくまで補足的なものがメインで、内容にそれほど大幅な変更があるわけではない…と思いますが。
それと、原作未読の人間が言うのもなんですがこの作品はかなり重めな内容も出てくる話ではあると思いますので、ご存知ない方は少しだけご注意ください。