世にも珍しい鼠と少女のハードボイルド恋愛SF「マルドゥック・スクランブル」の改訂新版です。
天地明察で一気に一般化(?)した冲方丁ですが、その影響でえげつない描写やらが削られるのかと危惧していましたが杞憂でした。
ヒーハーな解体業者の皆様の描写も健在です。内容の旧版との大まかな違いは、
1.導入の短い一文
2.一部描写の削除(ウェルダンが駐車場に行く途中の描写等)
3.バロットのプールでの経験が後に活きるという描写の追加
4.全体的に前日譚のヴェロシティ等を意識した台詞や回想の追加
あたりでしょうか。旧版を読まれている方は些細な違いが気になってすんなりとは読み難いかもしれません。
そのため、辛口ですが星4つとさせて頂きました。
ただ物語としては抜群に面白く、その辺りは全く損なわれていないので、初めて読む方に星5つでお薦めしたいと思います。
また、前後のつながりが良くなったのでマルドゥック・ヴェロシティを読んでからこの作品を読むのもお薦めです。