スイスのエメンタール地方で暮らす老婦人たちのアッパレな生き方を描いた作品です。
夫を亡くし、ふさぎこんでいた高齢のマルタは、若い頃に抱いていた「ランジェリーショップを開く」という夢を思い出し、生きる気力を取り戻します。念願叶ってお店をオープンさせますが、客足は伸びず、保守的な村人たちからは「下着の店など破廉恥だ」と非難を浴び、息子からも友人からも理解してもらえません。しかし、“ある場所”でマルタの下着は注目を集め始めます。
生きがいを見つけ、きらきらと輝くマルタの笑顔がとってもすてきでした。マルタに刺激を受け、自分の生き方を見つめ直していく友人たちの姿も うまく描かれています。特に、息子や夫のいいなりになっていたハンニが、奮起して、自分のやりたかった「ある事」をはじめるシーンは、拍手を送りたくなりました。
絵に描いたような悪役も出てきますし、ほろりとさせられる場面もあります。笑いあり、涙ありの映画で、どんな世代の人が見ても幸せな気分になれます。
ちなみに、原題はDie Herbstzeitlosen。イヌサフランという花の名前で、花言葉は「悔いなき青春」。他に「頑固」という意味もあるそうなので、両方にかけたのかな、とも思いました。