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マルクスは生きている (平凡社新書 461)
 
 

マルクスは生きている (平凡社新書 461) [新書]

不破 哲三
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

知の巨人マルクスを「唯物論の思想家」「資本主義の病理学者」「未来社会の開拓者」の側面から捉え、混迷する21世紀の今、彼が的確に予見したものを問い直す画期的なマルクス入門書。

内容(「BOOK」データベースより)

十九世紀最大の思想家とされるカール・マルクスは、『資本論』などの著作によって世界を動かす影響力を後世に及ぼした、この知の巨人を「唯物論の思想家」「資本主義の病理学者」「未来社会の開拓者」の三つの側面からとらえ、混迷する二十一世紀のいま、彼が的確に予見したものとは何かを探る。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 平凡社 (2009/5/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4582854613
  • ISBN-13: 978-4582854619
  • 発売日: 2009/5/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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98 人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「マルクスは生きている」というタイトルに、いわずと知れた共産党の元委員長であった著者。この組み合わせは、人によっては心の底で「今さら…」などと抵抗感を抱くかもしれない。自分は、手をつけなければいけないと思いつつ、その難易度からまだ踏ん切りがつかない「資本論」が解説してあるということで手に取ったのだが、そのポイントを掴んだ解説はもちろん、「弁証法的唯物論」を基礎にした物理学の解説にまで範囲を広げた、期待以上に知的刺激がつまった書に仕上がっており、高い満足感を得ることができた。

第一章は、「唯物論の思想家・マルクス」として、理学部物理学科出身の著者(というのは意外だった)が、唯物論を下敷きに、DNAや素粒子などの発見の解説と共に、2008年日本人ノーベル物理学賞による成果まで論じており、近年の物理学の発展が解説してある。特にエンゲルスは、自然科学にも精通していたことには予想外であった。第二章「資本主義の病理学者・マルクス」第三章「未来社会の開拓者・マルクス」として、資本論の解説や同時にそれを知的武器に現代社会における「格差」と資本主義経済の「搾取」といった病理の分析、もちろん2008年末からの世界経済危機の発生の原因もわかりやすく論じられている。何より補論や語彙の解説が時々に付随されており、マルクスやエンゲルスによる様々な研究成果や日記や手紙の公開といった私的な歴史的背景を同時に追えるので理解が深まりやすい。「社会主義への道」といった未来予想図は、人により感想が異なるであろうが、その理論と展開方法は「食わず嫌い」になる前にまず一目すべきであろう。

また多くの人が考えているであろう「崩壊したソ連はどうなんだ!!」という疑問にも誠実に向き合い著している。これについては一般に広まっている「誤解」を解いているというほうが正しいかもしれない。著者は最後に、「マルクスを、マルクス自身の歴史のなかで読む」を自身の合言葉にしていると述べている。「21世紀世界の混迷を、いま、マルクスに聞く」という帯の文と共に、本書でその役割を果たせたのか、その判断は読者にゆだねられる。
このレビューは参考になりましたか?
36 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
市場原理主義の構造的欠陥が明らかになったことにより、再び脚光を浴びつつあるマルクスですが、素人にはなかなか難しいのも事実です。しかし、著者は難解なマルクスの思想を決して皮相的ではなく、その基礎となっている唯物論哲学から解き明かし、最後には現代の資本主義の問題や、マルクスの未来社会のビジョンにまで筆を進めています。

 唯物論というと、何やら私たち凡人には無関係な思想のように考えがちですが、現代の自然科学の前提が観念論ではなく、唯物論であるということが分かり、非常にスッキリしました。結局、マルクスが言いたかったのは、自然や歴史は単なる偶然や無秩序ではないということです。だからこそ、今どんなに苦難の中にあっても、未来への希望を持って生きることができるのです。
 難解なマルクスの思想を、分かりやすく、しかし奥深く紹介している本書は、まさに現代人にとって必読書だと感じました。
 
このレビューは参考になりましたか?
37 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 共産党の元委員長として右から左まで知らない人はあまりいないと思われる彼の著作がこれほど売れるとは、やはり時代の反映なんだろうなあ。
 内容的にはいくらかでも資本論あるいは科学的社会主義を学んできたものにとっては平易に過ぎると思うが、今、このような本が一定広く読まれている事実がすごいと思う。新自由主義の破綻が以前の自由主義の逆戻りではないこと、ソ連の崩壊が社会主義の敗北ではないことなど、その説明のしかたは学ばないといけないなあ。さすが国会ですさまじい論戦をはってきた人だけあると納得しました。
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最近のカスタマーレビュー
2点の疑義
p.37
「、、、百五十億年、、、。」
データが古いと思われる。現在は百三十七億年が一般的。

p. 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: エモール
誤解を招くタイトルだが優れた内容
19世紀に「資本論」が預言した事柄を現実の社会と比較した良書。執筆者が日本共産党員なだけに、共産党(特に日本と中国の)が現実に行ったことへの記述に甘さはあるが、そ... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: SH
マルクス読みのマルクス知らず
本年5月は、ある意味で時宜にかなった出版ではある。しかし、この中で不破は、いかにもマルクスの基本思想を解説し、その立場から現在がどのようなものとして見えてくるかを... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ZYX
勉強になった
ソ連という「大国」が崩壊したので、社会主義は全面敗北したというイメージが強いから、いまさらマルクス?と思う人もいると思うが、ソ連型社会主義はエセであり、社会主義自... 続きを読む
投稿日: 2010/2/12 投稿者: pp-tang
なるほど
私は共産主義者(が本当のところ何を指すのか?も読み終えた今でさえ今ひとつはっきりしない)でも社会主義者でもありません。ただ、そういう人たちが何を言い出したのか?と... 続きを読む
投稿日: 2009/11/2 投稿者: cobo
ゆめゆめ購入することのないように
不破哲三はマルクス主義をまるで理解していない。依然としてスターリン主義者にとどまっており、不破の本から学ぶべきものはあろうはずもない。このような本はマルクスに対す... 続きを読む
投稿日: 2009/9/29 投稿者: ZYX
知的刺激を受けた
科学的社会主義の哲学、経済学、政治学・・・をこんなに明瞭に、簡明に、そして正確に書いた本はホント他にないと思う。マルクスの研究においてはかなり高いレベルではないだ... 続きを読む
投稿日: 2009/9/14 投稿者: GEN
目からうろこ
マルクスの自然観、世界観、経済学、社会主義論を分かりやすく説明しつつ、現代社会を明快に分析している。特に、恐慌論、ソ連邦崩壊の分析が興味深かった。科学的社会主義の... 続きを読む
投稿日: 2009/9/14 投稿者: フーミン
素人の感想としてですが・・
マルクスがとても勉強家であったこと、そしてその時代における社会の問題点に真摯に向き合い、その解決(未来への方向性)について常に前向きかつ柔軟な考え方で思考を重ねて... 続きを読む
投稿日: 2009/8/16 投稿者: mac-s
地球温暖化とマルクス
不破哲三氏は本当に現在の地球温暖化論を真剣に分析したのだろうか。温暖化についてのこの本の記述はゴアなど単純な温暖化論者のプロパとほとんど変わりない。資本主義のもた... 続きを読む
投稿日: 2009/7/31 投稿者: がっかりーこ
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