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マルクスの使いみち
 
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マルクスの使いみち [単行本]

稲葉 振一郎 , 松尾 匡 , 吉原 直毅
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人文系ヘタレ中流インテリのためのマルクス再入門。

内容(「MARC」データベースより)

資本主義、グローバリズム、市場原理主義、マルクス主義、下流社会…。この中に嫌いなものがあれば、ぜひマルクスをお使いください。「人文系ヘタレ中流インテリ」のためのマルクス再入門。

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 太田出版 (2006/3/11)
  • ISBN-10: 4778310101
  • ISBN-13: 978-4778310103
  • 発売日: 2006/3/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 八王子狭間タウンズシニア トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
前書きによると、この本はマルクス経済学への特徴的な入門と、同時に現代経済学へ
のモダンな入門を目指した本ということです。
稲葉振一郎氏が松尾匡と吉原直毅の両氏に話を聞くというかたちで、マルクス経済学
の「解体と再生」の話、マルクス的「搾取と不平等」の話、ローマーを中心にした
「公正と正義」の話が語られます。

話の途中途中に、話し手の皆さんが学生時代からどういうスタンスで、どういう風に
勉強したかが、ざっくばらんに話されます。若い読者には特に刺激的だと思います。

話題の中心は、現代社会批判のキー概念としての、マルクス搾取概念の検討だと思
います。ここでは吉原氏の語るマルクス基本定理批判が面白いです。
生労働が剰余価値を生むというマルクス経済学の基本概念が俎上にのせられています。
吉原氏によれば、労働が剰余価値の唯ひとつの形成者だという従来からの理解は誤りで
あり、基本財であれば、バナナでも石油でも、あらゆる商品が剰余を生むのであり、
したがって労働は唯一の利潤の源泉ではなく、現代における労働搾取は従来とは別の
観点で位置付けられねばならない。
こうした論点が最も面白いと思われる本でです。

この「一般的商品搾取定理」ははじめアメリカのS.ボウルズとH.ギンティスによって
証明されたもので、吉原氏も彼らに依拠しているようですが、ボウルズたちの証明には、
論理的な誤りないし解釈の誤りがあるように思われます。
したがって、この定理に依拠して展開される吉原氏の厚生理論が、成り立つものなのか
が問題になるものと予想されます。
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17 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By USC VINE™ メンバー
形式:単行本
取りかかりとして、手軽に取って読める本です。けど、本気でマルクス経済学を研究するのであれば、どうかと思いますけど。内容は「分析的マルクス主義」と置塩学派の対談みたいな形で進んでいきます。深く掘り下げるのあれば、本格的なテキストを読み込む必要もありますけど、取りかかりとしてはいいとは思います。最近、マルクス関係の書物が売れています。これもグローバリゼーションに対するアンチテーゼなのかも知れませんけど。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書は、マルクス入門といっても、新古典派のツールを使って、マルクス経済学を読み直す、いわゆる分析的マルクス主義の入門書である。

 松井暁や高増明の『アナリティカル・マルキシズム』で興味をもったので、この本を読んでみた。しかし、どこがマルクス的なのか、ちっとも分からなかった。分析的マルクス主義は、しょせんマルクスの搾取命題や価値の生産価格への転型命題を、新古典派の数式モデルによって証明することが売りなのに、本書のように数式なしの入門書では、ただの道徳的規範理論になってしまう。結局、ロールズ以来のリベラリズム左派と全く同じ、資本主義の不公正や不平等を批判するだけの常識的な資本主義批判にしかならない。スタイルは新しいが、内容はおそろしく平凡な良識的民主主義論にすぎない気がした。

 コーエンの自己所有権論やローマーの合理的選択論、方法論的個人主義やアソシエーション主義といったリベラリズムからの借り物を徹底的に批判するのが、本当のマルクスの「使い道」なのではないのか?たとえば、青木孝平の『コミュニタリアニズム』などは、宇野弘蔵を規範論理的に読み込んで、コーエン、ローマー、エルスターから松尾匡までを徹底的に論駁して、この本と逆にマルクスを反リベラリズムの方に「使い道」を探っている。

 稲葉は、松尾に吉原のような同類を組み合わせるではなく、青木のようなアンチ分析的マルクス主義派をぶつければ、面白かったと思う。

 これからのマルクス廃物利用企画は、なれ合いではなく、ガチンコ対決を期待したい。

 
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