「マリー・アントワネットの娘」というタイトルの本を読むのは初めてだったので、とても期待したのですが、実際には、当のマリー・テレーズのことではなく、「マリー・テレーズがどういう時代に生きていたか」の説明本でしかありません。それも社会情勢的なことばかりで、マリー・テレーズ本人のことについては驚くほどにほんの少ししか言及されていません。びっくりです。なぜこんな希薄な内容の本を出したのでしょう。タイトルに「マリー・アントワネット」とついていれば興味を持つ、私のような馬鹿な読者が買うのを見越してのことでしょうが。マリー・テレーズ縁の地にそれはそれはたくさん自慢げに、単に著者が「行った」という表記が多く、笑えます。行って、だからどうしたという結果を著書に明記して(できて)いない点に。引用も、日本人作家と、日本語訳が出たエヴリーヌ・ルヴェの名前がほとんど?