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マリー・アントワネット〈下〉 (岩波文庫 赤 437-2)
 
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マリー・アントワネット〈下〉 (岩波文庫 赤 437-2) [文庫]

シュテファン ツワイク , Stefan Zweig , 高橋 禎二 , 秋山 英夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

革命の展開は急速である。王家はチュイルリー宮へ押し込められ、スパイがマリーの身辺にまでうろつく。こうなってみて初めてさとるのだった。自分が王妃として、マリア・テレサの娘として「後世という持続的な不屈なまなざし」の前に立たされたのだと。また圧倒的な力に押しつぶされぬためには、どうしても偉大でなければならぬのだと。

登録情報

  • 文庫: 382ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改訳版 (1980/7/16)
  • ISBN-10: 4003243722
  • ISBN-13: 978-4003243725
  • 発売日: 1980/7/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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下巻で著者が力説しているのは、前途を絶たれたアントワネットが王家の誇りを失わずに毅然とした態度で日々を送ったという点です。
ヴァレンヌ逃亡がなぜ失敗したのかを検証し、フェルセンの想定していた通りに事が運べば、もしかしたら生き延びることが出来たかも知れないという視点で述べています。

実家であるハプスブルク家や近隣諸国の王家からは手を差しのべられることもなく見捨てられた格好になってしまったアントワネットの暗澹たる晩節の描写は、自国の領土を拡大することしか念頭になかった当時の欧州王家の考え方との対比でなされます。

結果的に37歳という若さで断頭台の露と消えたアントワネットでしたが、極限状態に置かれた際の人間の尊厳を後世に伝えるという意味で、彼女が世界史に果たした役割は極めて大きなものであると言えるでしょう。

訴訟を描く部分では、死刑という判決が予め決まっているにも関わらず、形式的な裁判を行う革命政権の愚鈍さを徹底的に認めない著者の憤りが行間に溢れ、人間の持つ先入観や自らの目で確かめもせず流布された情報を鵜呑みにしがちな私たちへ警鐘を鳴らしています。

実際には決して凡庸では無いのですが、アントワネットのことを「一平凡人」と位置づける著者の真意は、平凡な人生を送っていると感じている多くの人々に、「平凡ではない」とは如何なる事なのかを考えさせるところにあるのだと思います。

マリー・アントワネット 1793年10月16日 現コンコルド広場にて処刑。享年37歳。

その場には、見守る家族は一人もいませんでした。
けれど、200年以上経った今、彼女の人生を振り返る人は後を絶ちません。
縁あってこのレビューをご覧になり、彼女のことを想う人は、必ず上下巻ともお読み下さい。「最高の生活」と「最低の生活」を生きた一人の異国の女性の生き様から学ぶことは少なくないと思います。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
上巻の明るく軽い雰囲気の内容とは打って変わって、暗く重い運命を背負って苦悩する王妃の姿が描かれています。それにしても、人生において最高と最低を経験した人間は少ないでしょうね。年間、何千枚もの衣装を必要とした王妃が最後はたった一枚のドレス。宮殿での贅沢な暮らしから牢獄へ。全てを持っていた女が最後は地位も名誉も夫も子供も奪われてしまうのですから、考えてみたら彼女も凄い人生を送ったものだと思います。それにしても彼女が苦悩によって目覚める王妃としての才覚を本当の王妃時代に発揮出来ていたのなら、こんな悲劇にあわずに済んだのにねと思います。でもこの悲劇のおかげで歴史上でとっても有名な人物になったわけですが。とにかくマリーアントワネットに興味がある方はこのツワイク著のマリーアントワネットの上巻、下巻を読んでみて下さい。
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By ringmoo トップ500レビュアー
フランス革命(10月革命)から、マリー・アントワネットが断頭台の露と消えるまでが描かれています。

全編に彼女への愛情に溢れた文章で綴られていますが、特に、コンシェルジュリーに移されてから断頭台までの文章は美しく、歴史の波に飲まれてしまった彼女への哀悼の念に満ちています。

この本を読んでみて、マリー・アントワネットのイメージが変わりました。最後になればなるほど、人間的に磨き上げられて、素晴らしい女性像が浮かんできました。これだけの凄い試練が彼女を育てたのでしょうか?
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