1991年に第三書館から出た単行本『マリファナ・トリップ』の改題・文庫化。
著者は世界各地を旅行し、マリファナをはじめとする多種多様な麻薬に親しんできたという人物。しかし、けっして露悪趣味的な本ではなく、内容的にも信頼できる。旅行記のなかに麻薬体験が埋め込まれているといった感じだ。
下巻はギリシャ、サウジアラビア、アルジェリア、アメリカ、メキシコ、ベリーズ、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、パナマ、コロンビア、エクアドル、ボリビア、ペルー、オーストラリア、ニュージーランド、ソ連、日本。
マリファナ以外に、キノコやコカの葉などにも手を出している。それぞれに異なった効果があり、おもしろい。
アメリカの麻薬撲滅戦争についてもかなりの頁が割かれており、その欺瞞と裏に隠された目的が非難されている。
全体として、きわめて理性的でまっとうな本だと感じた。