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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
純粋な好奇心を持った正直な科学者,
By Ainji (東京都) - レビューをすべて見る ただ、宇宙人との遭遇談と占星術の信憑性に関する記述に関してだけは、それこそ科学的裏付が乏しいように感じる。主に博士自身の経験だけがその根拠であり、それをサポートする客観的なデータが完全に欠落している。しかしながら、一般受けを狙うという観点からすれば、これも理解できないわけではない。実際、宇宙の神秘に対する興味というものは誰もが持っているものであろう。O.J. Simpson裁判に関する博士のエピソードなどがこの本に含まれていることもやはり商業的な受けを狙ったことの証しなのではなかろうか。 とはいえ、「科学に必要なのは純粋な好奇心と正直さである」ということを楽しく再認識するには、この本、そして"Surely You're Joking, Mr. Feynman"あたりが最適な読み物になるのではないか。Richard Feynmanも非常に正直で人間味のある科学者であったが、Kary Mullisに比べるとずっと優等生に見えてしまう。「遠き落日」が聖人野口英世のイメージを根本から破壊し、世界的科学者も結局くせのある人間に過ぎないことを示してくれたが、この自伝はそれが広く本当であることの一つの証拠になっているように思える。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
博士の肩の力の抜け具合が良い,
By
レビュー対象商品: マリス博士の奇想天外な人生 (単行本)
20年前にPCR(polymerase chain reaction)法が世に出たが,ユニークなキャラクターのマリス博士は,ベンチャーであるシータス社の研究者としてこの考案を行った.この時のエピソード,科学や自然など様々なエッセーを集めた自伝である.後にノーベル賞を授賞しても,その報を聞いてすぐにサーフィンに出かけたり,その奇想天外な言動は変わることがなく,LSD使用歴の公言や他人に媚びることのない態度は,顰蹙をかう場合もあったが,本人は至って肩に力が入っておらずリラックスしていたようだ.この奔放さが,PCRの発想を生んだのだろう. 学生時代に半ば思いつきの宇宙論でNatureに掲載されたにもかかわらず,PCRではその真価を評価されずリジェクトされた件などは,権威主義に対するアンチテーゼである.HIVとエイズの関係を明示した文献が無いなど,科学的手法の欠如に関しても厳しい. 多くのエピソードが出てくるが,博士の性格からすると,かなりその信憑性は高いと思われる.一気に読み進んでしまう面白さがある.
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まさに奇想天外、でも研究者の理想かも,
By ゆっきー (八王子) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF) (文庫)
PCRの発明者でノーベル化学賞受賞者のキャリー・マリス博士が自らについて書いた本。マリス氏といえば変人として知られていて、ノーベル賞を取ったサーファーとしても有名な方。この本の第1章には伝説になっている、彼女とデート中にPCRの基本原理を思いついたときのことが詳しく書かれているので生化学に関係している人はだれでも興味深いのでは。 またマリス氏にかかるとエイズの原因はHIVという証拠など無いし、温室効果ガスが地球温暖化を引き起こしている証拠もまるで無いということになります。マリス氏の意見が正しいかどうかは別として、常識を疑う姿勢は大切だと感じました。 とにかく・・・・おもしろい本です。
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