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水野蓉子、佐藤聖、鳥居江利子お姉さま方の卒業シーズンを描いた「いとしき日々」の前編です。読んでいて、作者の今野緒雪さんって上手だな~と思ったのは、『いと忙し日々』のロサ・キネンシスの視点から描いた章です。高校3年生が卒業式に後輩を思い、自分の思い出の詰まっている空間を旅立っていくせつなさ、甘酸っぱさがとても伝わってきます。なんだか、自分が学生時代の卒業式に感じた独特の感覚を、思い出させられました。ある種の雰囲気というか空気を、思い起こさせたり感じさせたりできるっていうのは、とてもいい作品ですよね。
卒業も間近に控えたある日、新聞部が編集会議(?!)をしていた所、ある部員が
「男性と腕を組んで歩いている黄薔薇さまを見た」と言い出します。
おまけに他の部員達も目撃したことがあり、その男性の特徴がどれも一致しないのです。
もしや、黄薔薇さまは男をとっかえひっかえしているのでは…との疑惑が
新聞部の覗き見魂に火をつけます。
一方祐巳は友人の蔦子さんから隠し撮り写真を見せてもらったのですが、そこには
紛れも無く黄薔薇さまと男性が…。
祐巳は真相を知りたいと、黄薔薇さまと直接お話をしたいと思うのですが…
何事にもどこか醒めた感じで一風変わった存在の黄薔薇さまですが、これを読んでいると
やはり黄薔薇姉妹の共通点は「思い込んだらまっしぐら」といった所かな、と思えてなりません。
やはり似たもの同士なのですね。
同時収録はつぼみ主催による送別会の様子を描いた「いと忙し日日」と、
黄薔薇さまのある出会いを描いた「一寸一服」です。
卒業スペシャルである
いや~
表紙のタイトルが「黄薔薇まっしぐら」で... 続きを読む
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