登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ファンタジーなのだ,
By 桑畑 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マリアビートル (単行本)
伊坂幸太郎という人は、ファンタジー作家なのだな、と改めて思う。ミステリなんて、どれもが非現実的な部分を多かれ少なかれ持っているのだけれども。キャラクターがあって、名前のない人々。記号としての人々が、非現実的な世界で今を生きているだけ。登場人物の誰にも感情移入しがたい設定だ。だから、現実的な教訓とか感動とかとは、根本的につながらないのだ。それなのに、こんなに面白い物語がここにある。読後の印象が、深いとか、鮮やかとか、すっきりとか、そんなものは目指していないのかもしれない。ただ、ただ、小説の世界を体験していくだけの楽しさ。これを読んでから、またグラスホッパーを読んで、また楽しめた。
38 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ここへたどり着いた!,
By まぁすけ "まぁすけ" (北海道帯広市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マリアビートル (単行本)
読み終えた時「伊坂幸太郎を読んだ〜」という充実感で満たされました。グラスホッパーの続編ですが、もしグラスホッパーの直後に書かれていたのであれば違う雰囲気だったと思います。最近の伊坂作品を経過したからこそ、この作品にたどり着いたんだ…と感じました。 伏線のはり方に唸り、殺し屋達の攻防にワクワクし、登場人物の魅力に夢中になる… 伊坂幸太郎のエンターテイメント性を存分に味わえる会心作です!
20 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
こいつはオモシロイぞぉ!,
By
レビュー対象商品: マリアビートル (単行本)
仙台に社用で3日間行ってきた。列車移動の為、道中東北新幹線を利用する事になり、往復の車中で読書をもと思い、丁度東北新幹線を舞台に繰り広げられる伊坂幸太郎のピカレスクな新作をチョイスした。確かに、「はやて」は全席指定席、車両間には荷物置き場がある、ダストボックスの壁にも突起があるし、等々、妙にライヴ感ある感覚に囚われながらも、登場人物たちのキャラと話の面白さに、いつしかそんな事を気にする間もなく読み耽った。 電車に乗り合わせた者たちが遭遇するサスペンスって、このジャンルの常套だと思うけど、今作が面白いのは、ドラマが、一般乗客なしで、徹頭徹尾海千山千の個性的な殺し屋たちに、狡猾かつ残忍な少年の間で続けられる処だ。そして、そのスリリングな展開もさることながら、まず以て魅力的なのは、彼らの会話の絶妙さだ。 蜜柑と檸檬、王子と木村、七尾と真莉亜。3組の物騒な人間たちが交わす言葉のひとつひとつが、深刻かつ複雑な状況であるにも拘わらず、ある時は軽妙、ある時はシニカルに、まるで掛け合い漫才の如き応酬で楽しめる。 中でも、蜜柑と檸檬の関係は最高にオカシい。ふたりともやたら好きな小説やアニメの一節の引用をするのだが、なんせ、方や「悪霊」、方や「機関車トーマス」だもん、話は噛み合わないよな(笑)。 「トーマス」の話に関連させて考えを語る檸檬のみならず、人の心理を操り、精神的に優位に立って大人を手玉に取る嫌味な14才、まるで映画「ダークナイト」のジョーカーを彷彿させるような悪意の塊の王子や、己のツキのなさを嘆きながらも、窮地の際の頭脳と身体の切れ味が凄まじくなるてんとう虫・七尾など、強烈としか言いようのないユニークで個性的なキャラの立つ事、立つ事(笑)。 バッド・タイミングが重なり、絶体絶命の場での、彼らのプロフェッショナルとしての死力を賭けた闘い。終盤に従って、心理戦とアクションの波状攻撃を堪能しつつ、ラストの収め方の鮮やかさに唸らされる。 今作の前篇「グラスホッパー」を読んでなくても十分に楽しめる作品、岡本喜八が生きていたら是非とも彼に映画化して欲しかった。 今年ももう暮れを迎えるが、イレギュラー気味ながら、「このミス・2011」のベストテンの上位を当然狙えるであろう逸品、面白さ保障します。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|