ひさびさに、6色マーカー総動員して読む本でした。おかげで非常にカラフルな本になってしまいました(笑)
博士の主張でハッキリしているのが、マヤの暦は「意識(の進化サイクル)の時間」を表しているのであって、
天文などの物理時間とシンクロするものではないし、そうとらえてしまうと機能しなくなるということです。
そのため、アステカの365日のハアブ暦やドリーム・スペルは意識の時間を捉えることは出来ないのだと言っています。
ドリーム・スペルは、閏年の扱いに、無理のある不自然なカウントの仕方をしており、
本来、連綿と続くはずのツォルキンのエネルギーの流れが、4年ごとに途絶えてしまうので、
これはマヤのデイ・キーパー(日の守り手)には無い考え方であり、
マヤの長老たちはドリーム・スペル(13日の暦)に否定的な見方をしていると言うことです。
「ツォルキンは光の拡散パターン」なのだそうです。
人類の意識進化の律動は、物理世界の天文の巡りによらない独自のリズムがある、
その要となるのがツォルキンなので、古代からの数え方に手を加えることはご法度なのだ、というのはわかる気がします。
マヤ暦の真の姿というのは、宇宙意識、人類の集合意識の大いなる進化(創造)のサイクルを表している、というものだったのです。
不十分ながらも、電卓片手に自分なりに検証しましたが、確かに博士の主張は正確で的を得た結論を引き出していると思いました。
今の私が感じることは、少なくとも博士の考え方によってたてば、マヤ暦が、曖昧なところなくスッキリと機能する姿が浮き彫りになって見えてくる、ということです。
今までも自分の中で、人類の意識進化の歴史に、なんとなく法則性があるようなないような?というぼんやりとした感覚があったのですが、
それらが非常に明確な輪郭を持ちはじめ、「ああ、そうだったのか」というアハ体験?超複雑なジグソーパズルのピースが、一つ一つ所定の場所に埋められていくような感覚を覚えました。
マクロな視点では、近年の時間(意識)の加速化について、マヤ暦の指し示す方向として自然な流れであることがわかりますし、
ミクロな視点では、昨今の金融経済の破綻に関して、狂いの無い予測で私たちを驚かせてくれます。
そしてそれらが、この先どのようなダンスを踊っていくのか、大局的な流れを見通すことが出来るのです。
そこには、個人的にも社会的にも、占いの範疇に当てはまらないマヤ暦の姿があります。
もちろん、破壊的な終末論的預言も一切ありません。
むしろ終わるのは、二元的な意識枠が投影されたネガティブな悪循環だと言っています。
意識に二極性や一元性を生み出すものとはなにか、なぜそうなるのか。
地球の各層の周波数と、人間の脳の周波数が対応しているのはなぜか。
世界樹とはなにか。
西洋と東洋は、文化において何故対照的なのか。
神とは、創造とは。
宇宙は、人間は、どこからきてどこにいくのか。
このような、壮大な問いと答えがマヤ暦に込められている実態だったのです。
その表現が、7段や9段のピラミッドであり、絵文字や日文字、ツォルキンであったのです。
西洋圏で「7昼と6夜」として知られる創造の業が、マヤの13の天界そのものとイコールであったこと。
それが「意識進化の流れの実態」であること。
東洋圏でよく耳にする108という数字までもが、このことを指し示していたというのも驚きです。
つまり、マヤ暦の地下世界(人類の集合意識場)の陰陽の9回の極性の変化と、そのそれぞれにおける13天界の変化の回数、13-1=12(初めはカウントしないから)
これをかけて9×12=108!となるのです。この符号は一体何を物語っているのでしょうか!?
人類の意識が二極性と一元性を繰り返し、螺旋の階段を昇っていく先には何があるのか。
いままで、そしてこれから、人間の意識はどのように変化し、何を生み出し何を結実させてきたのか、いくのか。
本当に、よくもこれだけの研究をしたものだと驚くしかありません。
マヤの残したものを読み解くのは、膨大な時間もかかっただろうし、至難の業だっただろうと思います。
この緻密な織物のような、万華鏡のような世界を、よくぞここまで読み解いたものだと思います。
読書の合間合間に、ぼんやりとこの意識時間の律動を考えていたら、
そのフラクタル性を持つ様相がマンダラのように思えてきて、神聖幾何学とも結びついているような感覚を覚えました。
たしか日本の宗教で、「夜昼転換」という言葉を聞いた事があるのですが、
まさに、博士の研究結果と符合するものがあり、意味の無い言葉でもなかったんだなと思いました。
博士の20年にわたる研究を、このたった一冊で、しかも数日で理解しようとするのは無理があるのは当然ですが、
博士のたどった思考の道をヨチヨチしながら一緒にたどり、真実に迫って行くというスリリングな体験は、
知的冒険としても申し分の無い充実した内容となっています。それはもう中身は濃いです。
マヤ暦に何かを感じる方や、意識のシフトに関心のある方は、ぜひ一読してみる価値は十分にあると思います。
数字にめっぽう弱い私でも読めたので、誰でもが普通に読んで理解できると思います。
(多少の根性は要りますが^−^;)
コールマン・マトリックスとか大周期などの博士オリジナルの考え方があることは理解していますが、
それにしても、この整合性、「謎が解けた!」というような感覚はなんなのでしょうか。
もしかしたら博士は、この研究を通じて、失われたマヤの知的遺産を蘇らせるという偉業を成し遂げた(成し遂げつつある)のかもしれません。
それは、まだ未完の部分があったとしても、ここまで解明してくださったことに対して、多大な感謝を捧げたいと思います。
日付については、マヤ暦の予知実績から本書の10月説を支持しますが、
細かいことにこだわるよりは、その方向性を知り、自分の糧としたほうが良いのではないかと思います。
日常生活はこれから先も続いていきますし、重要なのは、方向性なのですから。
ただ、今後の人類の集合意識の大まかな動きや、大体の区切りを頭に入れておくことは、
自分の内面や社会の事象の動きを読んだり体験したりして行く上で、大きなメリット(安心感)をもたらしてくれるでしょう。
これから先の未来の状況は単純ではなく、まだまだいろいろあるようですが、
地球全体の大きなうねりとしては、意識が二元性を終了し、新しい意識世界が開けてくることは確実だと思われます。
私は、それをこの目で見、その時間を、ぜひ生きてみたいと思います。
追記
P124の4行目最後「惑星地下世界」は「地域地下世界」の誤植ではないかと思われます。
この複雑な本を、がんばって一生懸命読んでいるナカマへのささやかな協力として。
追記2
P239で、宇宙地下世界の期間を260日としながらも、銀河地下世界の1/20の234日の可能性にも触れていましたが、今年初めに234日と判断されたようです。宇宙地下世界の開始は2011年3月9日となります。
追記3・感謝
監修者の小原氏より、ミスプリントのお知らせをコメント欄にお寄せいただきましたので、
こちら本文のほうにも追記として加えさせていただきたいと思います。以下です。
【P8の「主要参照表1 コールマン・マトリックス」の左上、国家地下世界の
第1天界(第1昼)は、始まりの日にちが間違っています。
誤)紀元前3115年8月11日 → 正)紀元前3115年6月17日
2009年末にコールマン博士が来日された際、直接確認いたしました。
原著の時点で、既にミスプリになっていたとのことです。】