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マヤの碑文は、かつては世俗を離れたた神聖なテキストが書き込まれていると考えた人が学者も含めて多かった。その誤った確信を持ちながら碑文の文字を収集し学会の大御所となり権威をふるうトンプソンと、その間違いに気づきながらトンプソンの元で働くプロスコリアコフ、真の革命をもたらしたクノローゾフ、どこかからふらりとやってきて偉業をなし、またふらりと(天へ)帰ってしまうシーリー、とマヤ文字を巡る人々が活き活きと動き回る解読の現場の様子もまるで物語でも読んでいるみたいに楽しい。また、現場考古学者(「穴掘り」考古学者と揶揄される)との確執にも触れられて、「解読できたバンザーイ」という状況ではないことも描かれている。
この本を読んだからといって、マヤ文字が読めるようになるわけではないが(むしろ全くならない。それは今後翻訳される『マヤ文字解読辞典』になるそうだ)、マヤ文明に対する現代のアプローチを知るためには、文句なしに買いの一冊。
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