80才を迎えた、しかも厳密には専門外の分野の著者の手になるものとは思えないほど、最新の知見に至るまで詳細にフォローし、簡潔にまとめています。植物生理学、それも電気生理学専門の著者が、ここまで昆虫からラン藻に至るまでの、最新の生物時計に関する分子レベルの知見をきれいにまとめていること、そのものに感動を覚えます。その総説的要素と、著者がドイツ留学時代に師事したビュニング博士の生い立ちから一生までの伝記的要素とが、うまくかみ合った好著です。本そのものにも、著者にも感服です。すべての生物学者にお勧めできます。