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ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ 1287)
 
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ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ 1287) [新書]

ジェイムズ・ヤッフェ , 小尾 芙佐
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 新書: 213ページ
  • 出版社: 早川書房 (1977/7/31)
  • ISBN-10: 4150012873
  • ISBN-13: 978-4150012878
  • 発売日: 1977/7/31
  • 商品の寸法: 18.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 399,013位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
警察に勤める息子が、解決できずに困っている難事件について母親に相談します。すると母親は、息子の話にふくまれている情報だけを手がかりに、見事な推理を組み立てて事件を解決してしまう--いわゆる「安楽椅子探偵」ものに分類されるミステリーの短編集です。探偵役をつとめる母親が、いつまでも息子を子ども扱いする典型的なジューイッシュ・マザーという設定がミソで、そのため、母と子が殺人事件を話題にしていても常にユーモアがあり、テレビのホームドラマを見ている感じで気楽に読めます。「ママが泣いた」のようにしんみりした読後感の短編もありますが、総じて軽めのタッチで書かれています。しかし、謎のほうはがっちり組み立てられていて、うるさ方のミステリー・ファンも満足するでしょう。!!ブロンクスが舞台なので、ウディ・アレンものなどニューヨーク近辺で作られた映画が好きな人だったら、かなり楽しめると思います。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By APRICOT
本書の名探偵には名前がない。ただ”ママ”とだけ呼ばれる。彼女をママと呼ぶのは、息子でニューヨーク市警殺人課刑事のデイビッド。妻のシャーリーを伴って定期的にママを訪ね、夕食の席で、自分が担当中の未解決事件についてママに話す。息子の話を聞いたママは、いくつか質問をしただけで、鮮やかに事件の真相を解く…という、典型的な安楽椅子探偵物の短編集。

細かい点までカッチリと組み立てられた、精巧なジグソー・パズルのような本格推理が楽しめる。さらにすばらしいのは、ママの鋭い推理が、深い人間洞察に裏打ちされている事。ママの推理により浮き彫りにされる、人間の愚かさや哀しさが、単なる推理パズルではない、深みと暖かみを物語に与えている。文体は会話主体で、とても軽くて読みやすいのに、内容的にはとてもコクがある。

さらに、ママ、デイビッド、シャーリーといったキャラクターが、生き生きと描かれている。特に興味深いのはシャーリー(好きという意味ではない)。大学出の才女なのだが、想像力に著しく欠けるため、探偵としての才能はからっきし。頭の良さにもいろんな種類があるのだな…と妙な感慨を覚えた次第である。

本シリーズの他の作品は、短編ではなく長編で、しかもデイビッドがシャーリーと死別し、警察を辞めて、ニューヨークからロッキー山麓のメサ・グランデに移る…という、本書とはかなり趣の違うものになっている。あまりにも違いすぎて、食指が動かない。本書のパターンが非常に気に入ったのに、とても残念である。

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