魂の入れ替りで、11歳の体に29歳の人生(ここで問題にされるのは主に芸能界〜男性)経験を身に付けたジュニアタレント「チャイドル」霧崎リイナを主人公にした作品です。
本作は講談社のサイトMichao!から携帯用に配信されていた作品で、現在連載中のネメシス誌には未発表のエピソード(1,2)が含まれて居ます。
収録作
1.5年B組 チンタチ先生。
2.ナマ出しアイドル◎公開Hで快感KO♪(前・中・後編)
3.美女と野獣の皆既日蝕(前・中・後編)
絵は少年少女向けの可愛さですが、話の内容は成年誌執筆経験の長いおがわ氏らしく青年誌的にギリギリの危ない表現を1970年代の永井豪さんの様なベタなパロディと笑いを塗して行っており、中年の漫画ファンには懐かしい薫りが致します。
特に某ボクシング一家とTV局の癒着をモデルに映画「マトリックス」並のヴァーチャル情報操作を絡ませて描いた壮大なバカ話の2は開いた口が塞がりませんでした。
この辺りより、リイナが危機に瀕すると超人的な身体能力を発揮する様になると同時に、レギュラーの侠気溢れる変態出版社長我羅那氏の痴態がかなりの確率で全国にTV中継されてしまう様になり、その姿を観ながら「り、離婚よ〜!」と叫ぶ夫人のベタな展開が往年の名作『花の応援団』の素晴らしいマンネリズムを偲ばせます。
オマケとしてこの巻にも表紙を外すと出て来る主人公のママ霧崎麻美子さんの着せ替え人形や、各エピソードに出て来る問題芸能人の「ウラ芸能紳士録」、そして吉田豪氏の本誌に絡んだ人物のエピソードがスリリングな巻末解説が付いて居ます。
絵にクセが有り、モデルとなった人物からの苦情が心配ですが笑える漫画をお探しの方にはお薦めです。