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マノン・レスコー (岩波文庫)
 
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マノン・レスコー (岩波文庫) [文庫]

アベ プレヴォ , Abb´e Pr´evost , 河盛 好蔵
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

シュヴァリエ・デ・グリューがようやく17歳になったとき、マノンという美しい少女に会う。彼が犯した幾多の怖ろしい行為はただこの恋人の愛を捉えていたいがためであった。マノンがカナダに追放される日、彼もまたその後を追い、怖ろしい冒険の数々を経て、ついにアメリカの大草原の中に愛する女の屍を埋める。この小説はプレヴォ(1697‐1763)の自叙伝ともいわれ、18世紀を代表するフランス文学の一つ。

登録情報

  • 文庫: 236ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1957/06)
  • ISBN-10: 4003251911
  • ISBN-13: 978-4003251911
  • 発売日: 1957/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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情熱の行き先 2005/10/16
形式:文庫
「どうにもならない情熱! あぁ! お父さんは恋の力をご存知ないのですか。僕を生んで下すったお父さんの血が、今までに僕と同じような情熱を感じないって、そんなことがありましょうか」 *マノンとの盲目的な恋に落ちたデ・グリューを親の顔に泥を塗ったと詰る父親に向かってデ・グリューが叩きつける言葉。

マノンは、デ・グリューを愛しているにも関わらず金がなくなると、金持ちの男に走ってしまいます。贅沢な生活に憧れる女性の典型と言えるでしょう。小悪魔のようなマノンではあるけれど、不思議なことに、彼女の描写に肉体的特徴が欠落しているのは、修道士プレヴォーの一面を覗かせている。

「椿姫」同様の泥臭い仏文学であるが、僕は仏文学的な<愛>の表現はとても好きです。またこの書物は「椿姫」を深く読み解くのに重要な一冊です。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By XP
形式:文庫
ファム・ファタール(男を破滅させる女)のマノンの描写を知りたくて読んだが、それ以上に、シュヴァリエ・デ・グリュのだめさ加減が強烈。美しい女にめろめろになるのは分かるが、なんともお金にだらしない。いかさま賭博をするは、詐欺はする、そして、何かあると友達に恵んでもらってなんとも思わない・・・だめじゃん。この貴族出身のぼんぼんは、とも思う。

しかし、現代にも通じる設定だ。美しくて可憐で、でも、贅沢と快楽が大好きな美少女と、まじめなんだが、恋に一途でお金を注ぎ込んでしまう男。確かに、これを修道士が書いたというんだから(しかも自叙伝?)、おそるべし、フランス文学。

ストーリーは若干違うものの、プッチーニのオペラを聴きながら読むと味わいが増します。
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「私たちの唯今のようなありさまでは、貞節など馬鹿げた徳だと思いませんか。パンに不自由しながら人は恋を語れるのでしょうか」とのマノンのセリフは、時代を超える普遍性を有する。

1731年にこんな作品が書かれているというのだから、フランス文学恐るべし。静謐で順風な人生に、情熱が侵入してくるというのは、西洋文学の伝統的な手法だが、それにしても主人公シュヴァリエ・デ・グリューのひたむきな情熱と愚かさは並ではない。それでこそマノンの存在が生きてくるというもの。それにしてもよくマノンのような登場人物を設けたものだ。作者のアベ・プレヴォは修道士だったというから驚く。

何度も何度も、ほとんど罪の意識など感じていないだろうと思うぐらい、気軽にシュヴァリエを裏切るマノン。それでも許さざるを得ないシュヴァリエ。マノンが裏切る理由が経済にもとづいているのも興味を引く。ドライサーの「シスター・キャリー」、あるいは菊池寛の「真珠夫人」など、古今東西を問わず、優れた小説家は恋愛と経済の問題をないがしろにしない。

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