マネー大激震とあり、評判の高い筆者の本ですので、どのような斬新な切り口で資産運用術を提言されるのか、興味深々で読んだ。 読みやすい文章ですっきり2時間程度で読了できるのは見事である。 内容も奇異なものはない。 不確実性が高まったのだから、流動性の高い現金を持つことが一番、不動産はかえって資産リスクを生むなど特に目新しいものがない。 その中で唯一、ファンドによるリスク分担より、株の購入といった従来型の資金戦略を定銘柄の株を例として上げるということが通説と違うように思えた。その背景には、投資とは新な価値を生む事業への参加の意味があると説く筆者の投資観がありそれが巻末のアップルジョブス会長のスピーチの引用に表れている。 その意味で著者の投資観を色濃く反映した読み物で、実用書としては今一であった。