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マネーの動きで見抜く国際情勢 (PHPビジネス新書)
 
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マネーの動きで見抜く国際情勢 (PHPビジネス新書) [新書]

岩本 沙弓
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

郵貯に貯まる巨額の資金が国家ファンドとして世界に投資される。新聞では報道されない裏事情から世界と日本経済の1年後を読み解く。

内容(「BOOK」データベースより)

イラク戦争、サブプライムローン、ギリシャ危機…、世界情勢を巡る数々の事件で莫大な利益を手にしているのは誰か。覇者達はあの手この手で搾取を目論んでいる。ならば我々はさらに目を見開いて、彼らの思惑を見破る必要がある。その手段が「誰が得をしているのか」というB面を探る方法だ。次々と明らかにされる衝撃的な国際情勢の裏側と各国の思惑。次の標的となるのは莫大な日本資産かもしれない。どうすれば我々の財産を守れるのか。

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2010/8/19)
  • ISBN-10: 4569790771
  • ISBN-13: 978-4569790770
  • 発売日: 2010/8/19
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By あらフォーティー トップ500レビュアー
形式:新書
為替ディーラーとしての現場感覚を持ちつつ、
国際経済、国際情勢を鋭く分析した書。
へたな経済学者の本が、遠く霞んでしまうくらい充実している。

相場変動の裏(B面)に隠された各国の意図、思惑を解説。
必ずしもそれが唯一の原因ということではないが、
そこを背景として理解しているのとしていないのとでは、天と地の違いがあると思う。

イラク戦争の背景には、フセインが石油の代金をユーロにするなど
通貨ドルの信任にかかわる事態だという認識があったとする。

ギリシア危機というのも、バルカンに強い影響力を発揮し、
ロシアとも積極的な外交を進めていたギリシアを
ユーロから切り離し、弱体化させるために演出された側面があるという。

ゆうちょ問題の見方も面白い。欧米的には、当然金融庁監督下に置くのが
正当だが、欧米に都合のよい規制ばかり押し付けて来るBIS規制から
逃れるためには、このままにしておいて、政府系ファンドとして
活用するのが良い、と指摘している。

衝撃的な分析が、説得力をもって、かつ慎重に組み立てられているのが
すばらしい。

旧来の知的権威者が力を失っていることを示す良い例だと思う。
経済政策、外交にかかわる政治家、官僚はもちろん、大学教授たちに是非読ませたい。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
著者は、外資系金融機関で為替のディーラーなどとして国際金融の現場で活躍されてきた方です。その経験の中で、マネーの動きから政治経済や国際情勢の裏側を見る目を養ってこられました。前作の『新・マネー敗戦』(文春新書)がとても面白かったので、今回も期待して読みましたが、相変わらず期待を裏切らない切れ味の鋭さです。

例えば、ギリシャの金融危機の背景に、
1、ユーロ安による欧州圏の輸出促進
2、弱体国のユーロ切り離しから新ユーロ構想への動き
3、ギリシャのバルカン諸国への進出の妨害→バルカン諸国の経済停滞を画策した上で勢力図の再構築
4、地域通貨ユーロの失策を暴くことによる、各地域の通貨構想(湾岸諸国、アジア、アフリカ)に冷や水を浴びせる効果
があったと指摘をしています。著者の想像の部分もあるように感じられますが、数々の状況証拠からこうした見方をすることが自然であり、そうでなければ見えてこない人間や企業、国家の思惑を理解することができます。

また、日銀の量的緩和政策が、日本経済を活性化させるではなく、他国のバブルを煽ったとの指摘はよくなされますが、それが米国や日本の権力者や資本家の意図のもとに実施されたとの指摘も、確かに国内に資金が回るという本来の効果よりも別の意図せざる(?)効果の方が大きかった現実を鑑みれば、うなずけるのではないでしょうか。

その他、円売りドル買いの為替介入という輸出企業への優遇措置があるのに加えて、(消費税の)輸出還付金などでさらに税金が戻ってくる大企業や、欠損金の繰越控除が認められることによって、空前の利益を出した2006年などでも法人税の支払いを最低限にとどめる金融機関のおかしさも指摘。金融機関は、0%すれすれの預金で国民から資金をあずかって、リスクゼロの国債に投資するだけで収益が転がり込んでくる(国民が機会収益を失っているだけだけれど)のに、そうした優遇が必要かという問題提起もしています。

なお、外貨準備資産の裏側の負債(政府短期証券)約100兆円を、政府債務に含めることに疑問を呈しておられるけれど、外貨準備はほとんど米国債で、売却しようにも無理だから、その100兆円は資産というより外交上の「負債」であることは当然認識された上での指摘と思います。対外債務が80%のギリシャと、国内で政府債務の94%が調達できている日本を同列に議論してIMFの介入うんぬんという議論がおかしいこともきちんと指摘されています。

結果として、米国の借金の肩代わりをし、法人税は激減し、財政は悪化して消費税増税となると国民の理解を得られるのかと問います。国富が搾取されることのないよう、ゆうちょを活用すべきという提言などは、著者の個性が光ります。

やや民主党に甘いのと、金融の現場での感覚を「政治」の議論に転化する部分では少々突っ走ってしまっている印象も受けますが、それでも、タブーを作らずに問題提起して議論を喚起しようとする姿勢に共感できます。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yamasan
形式:新書
どうしていつまでもレビューが沢山書かれないのか疑問なほどの良書。先に出版された「新・マネー敗戦」も力作だった。世の中の動きを「誰が得をしたのか」という視点で見ていくと、マスコミなど表?から見ていた常識的な社会の動きがなんとまあ胡散臭い思惑に動かされているか見えてくる。「国際金融を仕切る覇者の思考法」が分かるので、平和を愛する日本国民が世界の荒波を渉る上で欠かせない、読むべき書籍だと思う。「この世の中で、偶然に起こることのほうが少ない」―よくぞ見破った。次作品も期待しています。
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