どうして組織にはダメ上司ばかりなのだろうか。
ダメ上司だって、昔はそのまたダメ上司の下で奮闘していたはずだし、ダメ上司を愚痴っている部下もやがてはダメ上司になる。
それでも昔は組織が回っていたのは何故だろう?
回る組織には秘密があった。助け合い、上司の指示のやり過ごし、そして尻拭い。これらが組織を健全に保つ秘訣だった。
この秘訣を否定し、合理的なマネジメントを非合理な人間に適用すれば、やる気も起きずに成果が上がらない。
筆者は合理的なマネジメントや熱血リーダーシップを否定し、燃える組織、フロー状態の組織になるためには、長老型リーダーシップが不可欠であるという。
マネジメントの進化は人類の進歩と歩調をあわせており、次世代の優れたリーダーは現代社会でははみ出し者として扱われる可能性が高いという。
人類とマネジメントの進化を促し、人間の本能、古い脳、人格の成熟が社会構造のあり方や企業の存在意義を変える可能性まで言及する。
読後は、分かったような気にもなるし、そのマネジメントが通用するのか、身につくか迷う。
科学的アプローチ、マネジメントやリーダーシップのあり方、ビジネススキルを手っ取り早く身につけようとする人が読む本ではない。危ない宗教と思うむきもあろう。
しかし、じっくりと考えたいテーマになるかもしれない。