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マニ教 (講談社選書メチエ)
 
 

マニ教 (講談社選書メチエ) [単行本(ソフトカバー)]

青木 健
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

キリスト教が最も恐れた謎の世界宗教の全貌ゾロアスター・イエス・ブッダの思想を綜合し、古代ローマ帝国から明代中国まで東西両世界に流布しながら今や完全に消失した魅力的な宗教を紹介する世界初の試み

内容(「BOOK」データベースより)

ゾロアスター・イエス・仏陀の思想を綜合し、古代ローマ帝国から明代中国まで東西両世界に流布しながら今や完全に消失した「第四の世界宗教」。「この世」を悪の創造とし全否定する厭世的かつ魅力的なその思想の全貌を、イラク・イラン、中央アジア、北アフリカ、ヨーロッパ、中国に亘りあまねく紹介する世界初の試み。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 292ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/11/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062584867
  • ISBN-13: 978-4062584869
  • 発売日: 2010/11/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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 メチエの常連になった感のある著者の最新作。その宇宙図とやらが新聞種になった「第4の世界宗教」の入門書です。研究史、教祖伝、教義・儀礼・芸術、教会史が、お得意の図表を多用しつつバランス良く紹介されています。軽妙な筆致も健在ですが、自らを「青木とかいう研究者」と書いたりするのは少々やりすぎかも。
 ついでのことにマンダ教なども書いてほしいものです。著者のいっそうの研鑽を祈りますが、ニーベルク(正:ニーベリ)とかバイル(正:ベール)といった表記はいけません。それに、ローマ帝国でキリスト教と覇を競ったのはマニ教と断言していますが、ミトラス教ではないのですか。根拠を訊きたいものです。なお、書中のイラン学者アンドレアスはあの女傑ルー・ザロメの亭主だった人。面白いつながりです。
 
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3世紀にマーニーによって作られた新宗教は神(光)と悪魔(闇)の戦いがあったというところは当時の既存の宗教と同じ。最大の違いは人間は悪魔の創造物、と言う点。このユニークさには驚嘆する。しかし神は人間の心の中にわずかに光を忍ばせることに成功した。これを人の良心というのだろうか?
人間は悪魔の創造物、という前提が魅力的である。こちらのほうが真実ではないかとも思える。
(むずかしくて読めない漢字を多用するのが著者の悪い癖。かなを振ってもらいたい)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ふぁんどり VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
 マーニー教(表記は著者に敬意を表し、マーニーとします)の概説書で先行するものにタルデュー『マニ教 』(文庫クセジュ)がありますが、本書でも著者が書いているようにややキリスト教世界でのマーニー教の記述に傾いています。
 本書の著者はこれまで同じシリーズで『ゾロアスター教 』や『アーリア人』を著しているように、東方世界に詳しい研究者。両書を併せて読むと「第四の世界宗教」のそれこそ全世界(といっても旧大陸だけですが)的な展開に触れることができるでしょう。……私はタルデューの著書は途中で挫折しましたが。
 本書では八章のうちかなり分量の多い二章をさいて、マーニーその人の生涯と思想に触れています。また、イラン高原から中国に至る東方世界でのマーニー教の発展と滅亡をおいます。
 著者によるとマーニー教の特徴は三点。「人工の宗教」「書物中心の宗教」「神話的表象の宗教」であるといいます。また、宗祖の個性がダイレクトに反映された思想であり、当時最高クラスの哲学、神話的な知の総合的な体系であったようです。
 さて、本書のあとがきの冒頭(全文丸ごと転載したいくらい!)において、著者は本文の内容をきわめて簡潔、簡明にして過不足なくまとめ上げています。まったく最高のレビューです。著者はこれまでも優れた概説書を著していますが、研究史をまとめ上げる力量に優れていることがこんなことにもあらわれていますね。
 ところで、著者が取り上げなかった関連書籍に、ニール『異端カタリ派』(文庫クセジュ)があります。こちらは、本書とは真っ向逆にカタリ派(または「アルビジョワ派」)はマーニー教そのものであったと熱弁をふるう本。併せて目を通すのも一興です。
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