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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
登場人物に共感できないのが難点,
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レビュー対象商品: マドンナ・ヴェルデ (単行本)
ストーリーとしては強引な点もありますが面白いです。 ただ母娘の話なのに、母娘のどちらにも女性が共感しにくいのではと感じます。とくに理想は立派なわりにやっていることが非常に独善的でエゴイスティックな娘の産婦人科・理恵に共感できる人がどれだけいるか。 55歳で代理母として双子を妊娠する母親みどりも、ステレオタイプのおばさんに個性を与えようと頑張ったのがあまり功を奏していない。妊娠経過も筋に関係しないせいか順調過ぎて何とも不思議。娘に子供を渡さないため娘婿を説得する論理も超合理主義者を納得させるものになっているとは思えず気持ちが悪い。 つまり女性に焦点を合わせているのに肝心の女性が描けていないのです。 初めに筋ありき、で、その筋立てそのものは魅力的だったが作者の人間洞察力と文章力は今一つという印象です。 読んで損をすることはありませんが、1500円を出して買ってまで読むとなると微妙です。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
代理母について考える,
By みぃ姉 (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マドンナ・ヴェルデ (単行本)
「ジーン・ワルツ」を、理恵の母・みどりの立場からみた物語。
クール・ウィッチと称される理恵の思想は凡人からは計り知れない部分が多いように感じます。 また、代理母問題という重いテーマを扱っているため、「チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)」をはじめとした「バチスタ・シリーズ」より読後にはかなり苦いモノが心に残ります。 とはいえ、代理母という選択肢が日本では認められていないことや、不妊に悩むカップルも多い現代では、一度は自分なりに考える機会があって然るべきテーマだと思います。 そういった意味では、多少重苦しい読後感はあるものの、多くの人に読んでいただきたいものだと感じました。 苦い読後感のお口直しには…この物語のその後を描いた「医学のたまご (ミステリーYA!)」あたりがオススメです。
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もうひとつの『ジーン・ワルツ』,
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レビュー対象商品: マドンナ・ヴェルデ (単行本)
『ジーン・ワルツ』の主人公の女医、曽根崎理恵が行なった代理母出産を代理母(理恵の母)の側から描いた話。『ジーン・ワルツ』では不十分だった心理的描写やエピソードを補完した形になる。それでもやはり、釈然としないものは残る。曽根崎理恵は医師として、人としてやってはいけないことをいくつも行っている。1.日本では認められていない代理母出産を実行したこと。2.虚偽の出生届けを出したこと。3.二人の男性から同意を得ず精子を採取し、それを人工授精に利用したこと。4.代理母の子宮に二人の父親の受精卵を入れたこと。(父親が誰かは調べないとわからない。)5.全く関係のない他人の不妊治療に自分の受精卵を混ぜたこと。6.代理母に事実を正確に伝えなかったこと。この本の中で理由を説明しているものもあるが、そのまま放置されている問題もある。
生殖医療の問題点を全部背負ってしまっているので、曽根崎理恵のキャラクターは現実感に乏しい。理恵の母みどりの描き方はゆったりとしていて安心して読めた。理恵とみどりの確執の原因はよくわからなかった。医師が自分の判断で境界を越えることに対して、批判的な視点が不十分だとバランスを欠くのではないかと思った。『医学のたまご』の伏線的エピソードは楽しかった。
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