フランス独特の文化や、政治の話題が出てくる前半は、
少々とっつきにくく、ルウルウのキャラクターも分かりにくかったのだが、
後半の、ロマンスのからんだエピソードはなかなかおもしろい。
「男なんか、ゴーマンで頭悪くてイヤ」
と、嘆くルウルウに、
「いや、すべての男がそうではないですよ。優しくて誠実な男もいます。ボクはそういう男をよく知っている」
と貴族の青年が、ルウルウを口説きにかかるのだが、
「でも、あたしそういう男ってキライだわ!」
と、彼女にバッサリ斬られてしまう場面は、かなり痛快だった。
宇野亜喜良の装画もすばらしく、薔薇色(!)のページも非常に優雅な雰囲気にあふれている。
綺麗なイラストと、かわいらしいユーモアがたくさん詰め込まれた、内容的にもぜいたくな
逸品である。