商品の説明
マツダはなぜ、よみがえったのか?
米フォード・モーターの支援の下で再建を進めてきたマツダは2003年、ようやく復活の兆しを見せた。牽引役となったのは4ドア4シーターのスポーツカー「RX-8」。本書はRX-8の開発ストーリーを軸に、マツダ復活までの道のりを描く。
米フォード・モーターの支援の下で再建を進めてきたマツダは2003年、ようやく復活の兆しを見せた。牽引役となったのは4ドア4シーターのスポーツカー「RX-8」。本書はRX-8の開発ストーリーを軸に、マツダ復活までの道のりを描く。
マツダは「スポーツ」をキーワードにブランドの再構築を模索してきた。開発陣は、フラッグシップカーとして2ドアスポーツカーの新型「RX-7」開発に向けて動く。だが、経営陣は市場が限定される2ドア車はリスクが高いと判断。より販売台数が安定して見込める4ドア車の開発を命じる。
その実現には、エンジンのサイズやレイアウトの工夫、ホイールベースの長さと運動性能の両立、デザインなど難問が多い。だが、開発陣はこれらを積極的に対応すべき“挑戦”ととらえ、エネルギーを集中した。大人4人が快適に乗れる座席を備えるRX-8は全長4m44cmと、2ドアの3代目RX-7に比べ15cm長いだけ。ドアは観音開きの要領で開く。売れ行きも好調で、新生マツダのイメージリーダーとなった。
後半では、フォード支援を仰いだ後の経営再建について解説する。前半部分が充実しているだけに、マツダの復活本というよりは、新車の開発物語本として読んだ方がスッキリする。
(日経ビジネス 2004/12/20 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
バブル崩壊と同時に経営が傾き、フォード傘下で再生を図っていたマツダが2004年、完全再生を遂げた。メーカーの合従連衡が進むなか、もっとも生き残りが難しいとされた中規模メーカー・マツダはいかにして再興したのか? その道筋を綿密な取材で明らかにした、マツダブランドの再興物語。オンリーワンの「ものづくり」技術と、その技術を消費者しっかりアピールしてセールスにつなげる「ものがたり」のつくりかた、このふたつを組み合わせた本当のブランド戦略こそが、21世紀の日本製造業に不可欠なものであることを提示する。第1章では、マツダの新しいシンボル、4ドア4シーターのユニークなスポーツカーRX-8の開発・ブランドづくり・セールスの物語をケーススタディとして、メーカーマツダの再生への道筋をたどる。そして第2章以降では、マツダがなぜ堕ち、フォード傘下でどのように再興したかを、ブランド戦略とグループ経営の2点から、その理由を解き明かす。
内容(「BOOK」データベースより)
フォードが命じた“無理難題”に現場エンジニアたちが答えを出した!外資系企業の傘下でマツダはいかに立ち直ったのか。その秘密を明かした初めての書。
内容(「MARC」データベースより)
一度はどん底に落ち込み、フォードに資本支援を仰ぎ、経営の実権を明け渡し、新車開発すらままならなかったマツダ。外資系企業の傘下でマツダはいかに立ち直ったのか。その秘密を明かす。
著者からのコメント
日本の自動車会社の再生・復活、ということばから連想される企業は?――日産自動車、というのがその一般的な答えだろう。カルロス・ゴーンのもと、日産は鮮やかに甦った。それがあまりにも鮮やかだったために、もうひとつ、経営不振から外国資本の傘下に入った企業、マツダの再生はほとんど話題にもならなかった。むしろ反対に、フォードの傘下で苦しんでいる広島の負け組企業、という印象がついてまわっている。
確かに、マツダはフォードの経営の下で苦しんだ。新車をまともに開発できないようなどん底状態も味わい、再生の歩みも遅々としてはいた。しかし、マツダは着実に復活の道を歩み、いまではむしろ、フォードグループの中で中核的な存在にまで成長している。
なぜ復活できたのか。そのプロセスは?そして現在の戦略は?本書のテーマはここにある。同時に、改めてマツダが「負け組」ではなく、現実に復活を果たしたという事実を伝えたい、それが私の思いでもある。
本書を通じてご理解いただけると思うが、マツダは自らの情緒的な存在証明として利益とは無縁の趣味的なスポーツカーに執着し、“栄光の”ロータリーエンジンを復活させたのではない。そこにはフォードの経営の下、徹底したブランド戦略に裏打ちされたしたたかな計算が働いている。フォードの経営とマツダのエンジニアリングが激しく、本音でぶつかり合うことで初めて生まれた経営戦略と製品開発。この「生産的衝突」がなければ、100年以上の歴史がある自動車の世界で唯一、「完全フロントミッドシップ、4人乗りのスポーツカー」という製品、RX-8など、決してこの世に生まれて来なかっただろう。そこには日産とは明らかに異なった意味で、ものづくり企業再生のヒントがある。
「日産の再生はゴーンが語る。対してマツダの再生は、その製品自体が語る」
本書でこの意味を読み解いていただきたい。
確かに、マツダはフォードの経営の下で苦しんだ。新車をまともに開発できないようなどん底状態も味わい、再生の歩みも遅々としてはいた。しかし、マツダは着実に復活の道を歩み、いまではむしろ、フォードグループの中で中核的な存在にまで成長している。
なぜ復活できたのか。そのプロセスは?そして現在の戦略は?本書のテーマはここにある。同時に、改めてマツダが「負け組」ではなく、現実に復活を果たしたという事実を伝えたい、それが私の思いでもある。
本書を通じてご理解いただけると思うが、マツダは自らの情緒的な存在証明として利益とは無縁の趣味的なスポーツカーに執着し、“栄光の”ロータリーエンジンを復活させたのではない。そこにはフォードの経営の下、徹底したブランド戦略に裏打ちされたしたたかな計算が働いている。フォードの経営とマツダのエンジニアリングが激しく、本音でぶつかり合うことで初めて生まれた経営戦略と製品開発。この「生産的衝突」がなければ、100年以上の歴史がある自動車の世界で唯一、「完全フロントミッドシップ、4人乗りのスポーツカー」という製品、RX-8など、決してこの世に生まれて来なかっただろう。そこには日産とは明らかに異なった意味で、ものづくり企業再生のヒントがある。
「日産の再生はゴーンが語る。対してマツダの再生は、その製品自体が語る」
本書でこの意味を読み解いていただきたい。
著者について
翻訳家 「ウェルチ」(日経BP社)、「ジャック・ウェルチ」(日経新聞)、「ネットワーク経済の法則」などビジネス翻訳で知られる。ソニー、マイクロソフトを経て現職。個人的にマツダ車のファンで、本書は著者はじめてのオリジナルノンフィクション
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮本 喜一
翻訳家・著述業。1948年奈良市生まれ。71年一橋大学社会学部卒業、74年同経済学部卒業。同年ソニー株式会社に入社し、広報、マーケティングを主に担当。94年マイクロソフト株式会社入社、マーケティングを担当。98年独立して翻訳を始め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
翻訳家・著述業。1948年奈良市生まれ。71年一橋大学社会学部卒業、74年同経済学部卒業。同年ソニー株式会社に入社し、広報、マーケティングを主に担当。94年マイクロソフト株式会社入社、マーケティングを担当。98年独立して翻訳を始め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)