マツダは「スポーツ」をキーワードにブランドの再構築を模索してきた。開発陣は、フラッグシップカーとして2ドアスポーツカーの新型「RX-7」開発に向けて動く。だが、経営陣は市場が限定される2ドア車はリスクが高いと判断。より販売台数が安定して見込める4ドア車の開発を命じる。
その実現には、エンジンのサイズやレイアウトの工夫、ホイールベースの長さと運動性能の両立、デザインなど難問が多い。だが、開発陣はこれらを積極的に対応すべき“挑戦”ととらえ、エネルギーを集中した。大人4人が快適に乗れる座席を備えるRX-8は全長4m44cmと、2ドアの3代目RX-7に比べ15cm長いだけ。ドアは観音開きの要領で開く。売れ行きも好調で、新生マツダのイメージリーダーとなった。
後半では、フォード支援を仰いだ後の経営再建について解説する。前半部分が充実しているだけに、マツダの復活本というよりは、新車の開発物語本として読んだ方がスッキリする。
(日経ビジネス 2004/12/20 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
自分がマツダの地元広島出身ということ、RX-8を通じてマツダのファンになったことからこの本は大いに興味深く読みました。
この本の中でマツダ復活の鍵はものづくりの力を活かすブランド戦略が重要なんだということが触れられています。
ただ、筆者のマツダ好き・RX-8好きという思いが大きいせいか、本のほぼ半分を占める第1章では開発秘話的な専門色の濃い部分が多く、
マツダやRX-8に興味のない方だとどのように感じるのか不安なところもあります。
マツダやRX-8に興味のある方ならお勧めでしょう。
RX-8の発売以前よりメールマガジン・Web・TV・雑誌等でさんざん情報を仕入れてかなり知っている内容であっても十分楽しめました。
強烈なインパクトを残した日産のV字回復と比べて、マツダ再生の記事はなかなか取り上げられることが少なかったですから、
こういう読みやすい形にまとめられるのはファンとして大変良かったです。
マツダと言えば、RX-7 のロータリーエンジン開発が「プロジェクトX」に取り上げられましたが、その後継となる RX-8 の開発も苦難の連続で本書ではそれに対する挑戦が克明に描かれています。
ただ、「プロジェクトX」と違う点は、開発に携わった人が涙でその様子を語るのではなく、高いハードルに挑んだ当時の困難をいっそ楽しげに思い返しているのが伝わってくることでしょうか。
ややもすれば専門的になりがちなこの手のノンフィクションですが、著者の方がわかりやすい表現、わかりやすい喩えに心を砕かれているようで、理解しやすく、その面白さにぐいぐいと引き込まれていきます。
著者レビューにある「日産の再生はゴーンが語る。対してマツダの再生は、その製品自体が語る」という言葉を実感できる、知られざるもう一つの「プロジェクトX」。
面白いですよ。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|