オーストラリア産低予算映画でありながら、バイオレンス映画の流れを変えた映画史に残る傑作。
リアリズム溢れる近未来的荒廃感。しかしながら風景はほとんど当時のまま。ところが画面から出てくる荒廃感は、登場する人物たちから発散される異様なオーラで塗り捲られ、別世界の感覚が充分に味わえます。
まず警官が警官で無い。サイケなパトカーで市民巻き込みのカーチェイスを繰り広げ、暴走族を取り締まると言うより、いわば縄張り争いのような様相。
敵対するは暴走族というより、略奪者集団がバイクをかって暴れまくるといった方が正しいだろう。暴走族なんて低レベルな存在ではない。
主人公であるマックス(メル・ギブソンが若い!!!)も、当時のヒーロー像とは少し違い、無口でクールな冷たさを感じさせながらも、家族を愛すると言った面も描かれ、シリーズで唯一、マックスというキャラクターを描写しています。
キャラクターたちからは敵味方問わず、負のエネルギーしか感じられず、それが画面ににじみ出ており、この映画独特の臨場感を醸し出しているのでしょう。
アクションにしても冒頭のカーチェイスは今でも充分に迫力充分で、スピード感はピカイチ。CGでなく実写の迫力をまざまざと見せ付けてくれます。
シリーズで唯一ダーティーヒーロー像を描ききった、バイオレンス映画の傑作。一度は見ておきましょう。
余談ですが、当時の日本公開版のエンディングは串田アキラさんの歌う曲(ROLLIN'INTO THE NIGHT)がエンディングに使われており、激シブでした。この別エンドバージョンもいつか再販されるのを期待します!!