これは、朝鮮戦争時代の陸軍野戦病院の物語である。
確かカンヌ映画祭「グランプリ」を取った作品であったと思う。
この映画は、昭和45年(1970)に東京有楽町のロードショーで見た。
確か、試写会では210分(?)であったと淀川長治氏が述べていた。
しかし、この淀川長治氏が「映画が長い」との鶴の一声で劇場公開は120分に短縮された。……よほど嫌いであったのかもしれない。
よって、全編は日本では見られなかったのである。
ところが、DVDになってそこから4分もカットされた。
実は、これで物語の重要なテ−マが曖昧になってしまった。
さて、うろ覚えにカットされたシーンを考えてみると
1.手術のシーン多数。その他野戦病院の激務実態描写。
特にドナルド・サザーランド(ホークアイ)などが名医であると言うシーン。介添えの看護婦があまりの鮮やかさに驚く…という場面。
これがないと、ホークアイが病院の中で早くも尊敬を集めるという設定が解らない。
2.韓国人の手伝いの青年の徴兵検査を逃れるシーン。これに続いてこの青年が負傷してこの病院に担ぎ込まれるシーン
3.フットボールの練習のシーン。…院長が経験がない等の「笑えるシーン」
4.日本でのゴルフのシーン但しこれは、劇場版でも未公開。
5.フートボールの試合のシーン多数。
6.その他ホットリップス事サリー・ケラーマン扮する婦長(少佐)に纏(まつ)わる数多くのシーン。
7.そのたコメディとしての戦争の馬鹿馬鹿しさを表した多数のシーン。
要するに、これは「反戦映画」なのであるがさっぱり分からないものになってしまった。
それにしても、韓国人少年が最初に簡単に徴兵検査を逃れるシーンと中国が参戦して戦争が激化するシーンが省かれ、従って徴兵検査が厳しくなって少年が徴兵されるシーンもカットされた。
これもどう考えても意図的にしか思えない。
120分の映画を116分にカットする意味が不明のものだった。