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大塚久雄の教え子である。「あえて子とをなさんとする弟子は、
師に反逆す」の言葉通り、ある意味では、最高の批判的継承
とも捉えることができる。
山之内さんの問題意識は、ウェーバーで止まらず、ある雑誌で
京大の大澤さんとの手紙のやり取りで、
「本当は最後のところ(フォイエルバッハの受苦的存在と現代と
の関連)が一番言いたいところ」と言っていました。ある種、
凄いなあ、と思いました。これだけのウェーバー解釈の目的は、
さらに先、これは準備にしか過ぎない、という印象さえ、持ち
ました。
近年すっかり忘れられ、見捨てられているとさえ思われる
社会科学かくあるべき、の姿勢を見せて頂いた、そんな感想
です。
そもそもヴェーバーがプロテスタンティズムを研究した契機は、ニーチェに深い影響を受けたギリシャ精神への深い共感とキリスト教に対する激しい嫌悪感だということが明らかにされています。西欧が資本主義化したのはプロテスタンティズムが原因であると認識したのは間違いではないです。が、彼がこの現象を、これまでのヴェーバー読みの日本人が思っているような積極的なものと評価されておらず、むしろ否定的、非人間的、病的なものであると捉えていたことを、山之内氏は、正当にも指摘しています。
父親と対立し、激しい神経衰弱に陥り、大学の仕事も研究もできなくなるほどのスランプに陥る彼が力強く立ち直り、後の偉大な業績を生み出していく人間的成長過程にもページが割かれ、何か勇気付けられるものがあります。
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