内容紹介
我が妻との闘争 悲劇のマイホーム編
まえがきより
このシリーズも今回で4冊目を迎えることができました。が、正直、今回は作者である私自身もこの本が出せるとは思ってもみませんでした。なぜなら、この本の前半部分にあたるパートを連載中に、私はいきなり最終回を迎えざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。
本当に突然であり、途中まで書き進めていた通常エピソードを破棄して、涙しながら最終回を書き直しました。担当さんにも事前に連絡する余裕もなく、いきなり最終回を送信したので、私を含めて全員が「エエーッ!」という状況でした。会社で怒られ、家で怒鳴られ、唯一の心の拠り所であった覆面隠密作家生活に自らピリオドを打つのは断腸の想いでした。
連載スタートから3人の子供も成長し、愛機マックにへばりついて連載を続けることが困難になり、加えて嫁の壮大なプラン(マイホーム購入)を実行するにあたって、マックに向かい続けるか、私と向き合うか、どっちかひとつ選ばんかい! と嫁に詰め寄られてしまったのです。
結局、嫁のこの世のものとは思えぬ、鬼のような形相に凄まれて、私は、最終回と引き換えにマイホーム計画に向けて歩き始めたのでした。そのローンは、私がハゲちゃびんになるまで続きます。恐ろしい話です。
嫁は叫びます。「マイホーム購入のため節約するんじゃ!」
そして引っ越したあとでも叫びます。「マイホームのローンを早く返済するために節約するんじゃ!」
無限ループの生き地獄ツアー、1名様御案内でございます。それじゃあ私は、いったいいつバーンと買い物できるのですかっ! という叫びを、嫁に向かってするわけにもいかず、私は暮れなずむ街に向かって肩を落としながらつぶやくことしかできないのであります。
そのあたりのお話は、マイホーム購入からひと段落ついた頃、密かに復活するべく書き溜めておいたエピソードを参照してもらうとして、紆余曲折を経てこの本は完成したのであります。
世の中を見渡せば、世界でも高品質だと思われていた日本が相次ぐ偽装問題、賞味期限のごまかし、産地の改変――など、こんな私でも「大丈夫か? 日本」と言いたくなります。
ここに宣言しましょう。うちの嫁に関しては偽装行為はありません! と。記者会見を開いて「大袈裟に書きすぎていましたっ」と、私がフラッシュを浴びながら土下座をすることはまずないでしょう。嫁の鬼度の品質は保証付きの折り紙付で、賞味期限も無期限の凶悪さです。
どうぞ御賞味ください。と、頭を深々と下げる次第であります。
内容(「BOOK」データベースより)
鬼嫁の鬼倹約により、マイホームパパとなった呉氏のその後の人生は。