本書の主要部分は、ビジネスの問題をどう考え、解決に向けてどんな方法をとり、そして解決策をどう売り込むかという、実際に彼らがコンサルティングを進める手順に沿って展開されている。いわゆる「マッキンゼー式」の真髄は、その最初の段階の「事実に基づき」「厳密に構造化され」「仮説主導である」という3つの柱で示されている。なかでも、問題を構造的に把握して3つの項目に集約させるテクニックや、まず仮説を立て、証明や反証を重ねながら正答に導くプロセスは、ビジネス思考の究極のモデルになるものだろう。
一方で、チームの編成、リサーチ、ブレーンストーミングの各方法や、「売り込みをしないで売り込む方法」など、すぐに応用できる実践的なテクニックも数多く紹介されている。多忙を極めるCEOに30秒でプレゼンする「エレベーター・テスト」や、毎日1つチャートを作るといったユニークなトレーニングもある。また、彼らのストレス対処法やキャリアアップの方法などもスケッチされていて、彼らの「生身」の側面をうかがい知ることができよう。
マッキンゼーの人々の仕事に対する思考やテクニックが、見事に描き出された1冊である。一読すれば、ビジネスにおける強靭な精神と、すぐれた知性の源泉に触れた気になるはずだ。(棚上 勉)
コンサルティング会社は特殊な仕事と考えがちだが、本書の内容は、一般企業に勤めるビジネスマンにも十分参考になるはずだ。
(日経ビジネス 2001/05/07 Copyright2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
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40 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
どうか,
By 江湖 (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (単行本)
大きな嘘はありませんが、わずか3年ほどの経験であり、表面をかすめただけの内容です。この程度の工夫で、マッキンゼ-が世界の一流企業を顧客にできるはずがない。この邦題は「誇大広告」です。あたかもマッキンゼ-社が自社の宣伝のために出したような誤解すら与えかねず、出版社の姿勢としてもどうか?
25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
コンサルタントの手法を学びたいなら勧めません,
By Ray (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (単行本)
著者はマッキンゼーで、アソシエイトとして3年を過ごしただけです。マネージャーの経験はありません。確かにいろいろな人(パートナーやマネージャー)にインタビューをしているようですが、これでコンサルタントの仕事術を語れるかどうかは、まず最初に「?」です。内容的にも、「?」が多いです。「80:20の法則」、「誠実にふるまう」、「チームの士気に気を配る」、「上司を引き立てる」など、あたりまえすぎて、これが「マッキンゼー式、世界最強の仕事術」かと疑わしい内容も多いです。コンサルタントの仕事術なら「問題解決プロフェッショナル」とか「意思決定のための分析の技術」、コンサルティングの仕事内容なら「経営コンサルティング」とか「コンサルティング・セールスの技術」、またコンサルティング・ファームの実態なら「ザ・コンサルティングファーム」とかの書籍の方が良いでしょう。 確かに、章が細かく切れているし、本も薄くてとっつきやすいので、ちょっとコンサルティングの雰囲気を味わいたい人にはいいかもしれませんが、この本から多くを学ぼうとしないほうがいいと思います。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
基本中の基本,
By カスタマー
レビュー対象商品: マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (単行本)
マッキンゼーというブランド名がまず人をひきつけるのだろう。内容は、至極もっともなポイントが簡潔に書かれているが、実際にはあまり内容があるとは思えないものであった。これなら新書版でも良いのではないだろうか?
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