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5つ星のうち 4.0
重厚な評伝,
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レビュー対象商品: マッカーサー―フィリピン統治から日本占領へ (中公新書) (新書)
マッカーサーの(日米戦直前の)米極東軍司令官就任からGHQ総司令官退任までの10年間に焦点を当てた評伝。フィリピン上陸や日本上陸の写真で象徴されたり、いくつかのエピソードで強調された人物像しか見えなかったが、その陰に隠れた実像を、側近らの証言を集めて映し出した。著者はマッカーサーを、高い知性と威厳、タフな精神で和戦両面で優れた能力を発揮した、と評する。また、日本占領時に先鋭化したG2とGSの対立の背景について、イデオロギーのほかに、複雑な人間関係が存在したことを本書は示す。フィリピン退却の際、マッカーサーに同行し「バターンボーイズ」と呼ばれたスタッフはマッカーサーと強い絆で結ばれ、軍隊では異例なことに、多くは大戦中一貫してマッカーサー率いる南西太平洋方面軍総司令部に勤務し続け、かなりのメンバーがGHQにも参画した。本書では下士官に至るまでバターンボーイズ全メンバーの略歴を紹介している。 広範な文献収集がなされ、あまり知られていなかった細かなエピソードも豊富に掲載し、450頁を超える本記は読者を全く飽きさせない重厚な評伝となっている。その一面、非常にたくさんの人物、出来事が入り混じりつつ出てくるので、索引、年表が欲しかったな、とも思った。また、頁が多いので難しかっただろうが、写真が少なくやや単調さも感じた。有名な写真くらいは掲載してもよかったのではないか。
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5つ星のうち 5.0
マッカーサーの足跡,
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レビュー対象商品: マッカーサー―フィリピン統治から日本占領へ (中公新書) (新書)
戦記ものや戦後史等で非常におなじみのマッカーサーであるが、その日本統治のあり方の本質的な理解に迫るために、父の代から、また側近についてスポットをあてて考えていく。その生涯を見ていき、また特にフィリピン時代に着目し、日本占領との関連を考察していく。仮の人生や交友関係まで視野を広げることによって、これまで得られなかった知見が開けている。 大変分厚く、読み応えのある一冊。しかし、ここで言っても仕方ないのかもしれないが、最近の中公新書の高価さはどうにかならないものか。十分質・量ともに新書としては群を抜いているのは間違いないと思うが・・・。
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5つ星のうち 4.0
戦後日本の運命を決めた人の実像,
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レビュー対象商品: マッカーサー―フィリピン統治から日本占領へ (中公新書) (新書)
マッカーサーは「勇気」の人だった。1944年2月末,アドミラルティ諸島制圧後ニューギニア北部海岸に敵前上陸する際も,頭に金モールで飾られた軍帽をかぶり,敵軍の攻撃の中を身をかがめることもなく平然と立っていた。また,日本降伏後,5万人のカミカゼ特攻隊員,周辺には200万人の武装日本軍が待機していると信じられていた厚木基地に,わずかな先遣隊を送っただけで,8月30日,降り立った。他方で,内向的な性格で,他人とすぐには打ち解けないタイプだった。めったに怒らず,逆に,大声で笑うということもなかった。 健康的で規則正しい生活を送っており,午前中に仕事場に現れ,午後の2〜3時間を昼食と昼寝のために空けた後は,午後8時頃まで,時には深夜まで働いた。日曜日も同じである。社会的には全く出歩かず,唯一の楽しみは昼食会だった。 本書は,マッカーサーの人となりを種々のエピソードを交えて詳しく紹介しながら,太平洋戦争や日本占領時のマッカーサーの動き(すなわちアメリカの動き)を説明している好著だった。
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