本書は機銃だけのマチルダ1(本来はローマ数字なのですが文字化けするのでアラビア数字で表記します)も含むマチルダ戦車のモノグラフでオリジナルのOspreyのVanguardは48頁の定型ですが翻訳版の本書は51頁(内マチルダ2AMk.3の見開き透視図2頁を含む8頁がカラー図)になっています。
内容は開発の経緯、実戦での戦いぶり、乗員の役割、他国での使用状況、派生車両、カラー図解説という構成になっています。
マチルダの経歴のピークは砂漠の女王と呼ばれた北アフリカですが、実は戦線の移動が激しい北アフリカの戦いには余り適しておらず、戦線が安定した状況で投入され、更に徹甲弾しか用意の無い(これはマチルダの責任では無いのですが)主砲は敵の防御拠点をつぶすには不適で、自分の車体こそが最大の攻撃兵器になったという意外な話しが紹介されています。
主砲搭載に発展性の無い設計故1942年までが寿命かと思われたのですが、意外な処で重宝されたという話も紹介されています。
日本語で読めるマチルダのモノグラフは無く、大日本絵画社の書籍としては価格が手ごろなので興味がある方は一読をお薦めします。